たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

パノラマパナマタウンがめちゃくちゃPanorama Panama Townになってた

パノパナことPanorama Panama Townのワンマンに行ってきました!

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ドラムの脱退を経て、片仮名表記から英語表記に改名したパノパナ。ヒップホップ路線からインディーロック路線に転じて、というか原点回帰してからの作品がどれも良くて、一度生で観てみたかった。

 

会場は兵庫県神戸市のクラブ月世界。初めて来た。そもそも兵庫でのライブ自体がそんなに経験ないんだが。コロナ直前に行った高橋優のツアー以来かな。

17時半頃に着いて、当日券を買って入場。入ってすぐ左手の物販コーナーを覗いた。買うならタオルかなとか考えてる時に女性2人組が近くに来たので先に譲ったら常連客だったみたいで、スタッフの女性と談笑を始めたので割って入っていけなくなって買うのやめた笑 よくないぞーああいうの。

で、そのまま奥に進んで中へ。半楕円形のステージがあって、中央に椅子の置かれたフロア、その周りにテーブルとソファという構図。そう、このクラブ月世界、元々キャバレーだった場所なのでいわゆるライブハウスのような構造ではない。ゆっくり来たからフロアの椅子は埋まっている。ソファも4人掛けぐらいのサイズではあるが、真ん中付近のソファは大方誰かしら座っていた。まさか人のいるところに後から座らせてもらわないといけないかと思ったが、下手寄り後方に2人掛けサイズの空きソファがあったので滑り込んだ。あれ、4人掛けのところ座ってたら後から誰か来たのかも知れないな…ぼっちに優しくないぜ…笑

 

さてライブ本編は18時定刻に開演、袖からメンバーが登場。変更したのかこの日だけなのか、Gt. 浪越とBa. 田野の位置がこれまでと逆だった。サポートドラマーも上手側にいる特異なポジショニング。

Vo. 岩渕が「よろしく!」とだけ言い放ち、音出しなく "King's Eyes" でスタート。同期で流れるホーンと浪越のカッティングが冴える。

フロアの椅子客や真ん中のソファ客は立ち上がった一方で、自分含む後方のソファ客は座ったまま聴いていたので立ちにくかったが、もう途中から立ちました。上手側の田野っちが観えん。

「調子どうすか!」と問いかけ、2曲目 "いい趣味してるね" に繋げる。この曲は今までMCから曲名コールに繋げて入るイメージだったので、前置き無しで聴くの初めてかも。浪越のギターリフも音源とは違うアレンジが入ってた。

"Algorithm" からの "100yen coffee" と、新譜「Faces」の曲もどんどん投下する。"Algorithm" は音源ではアウトロ無しで終わるが、ラスサビ後にエフェクトで繋げて "100yen coffee" のタイトルコールへと続かせていた。歌詞中では「ワンゼロゼロエンコーヒー」と言っているが、曲名の読み方としては普通に「ひゃくえんコーヒー」なんだな笑

「月世界でずっと演りたかった」と喜びを滲ませたMCを挟み、「思うように、自由に楽しめるようにしてくれたら」と前置いて始まったのは "月の裏側"。アレンジされてて最初分からなかった。聴いたことないけど歌詞に聴き覚えあるな…と思ってたら途中で分かった。「情熱とユーモア」収録の打ち込み感がある原曲に対して、今の路線で再構築したようなソリッドなバンドサウンド。かっこよかった。

次は知らない曲だった。これも "月の裏側" みたいに過去曲のアレンジかなと思ったが、結局最後まで分からず。音源化されてない新曲かな?その次に "真夜中の虹" を原曲のまま演った辺り、ここは過去曲パートだったのかなとも思わなくないが。

どっちにしろあれだな、過去曲というかヒップホップ寄り時代の曲を今の路線で再録したアルバムとか聴きたいなと思った。

ここでがっつり喋るMCタイム。岩渕が月世界の雰囲気について語る。「ストリップの人のね…楽屋に化粧室とかあって。こう…エ、エロいっすね笑」とニヤニヤ笑 でも本当に、元キャバレーなだけあって今まで見た事ない雰囲気がある。ここで演るライブはどうあってもお洒落になるな。

「月世界にぴったりの曲をもう一曲」と最大の再生回数を誇る "ラプチャー" を。

いつの間にやら180万もいっとる。

そのまま「Faces」のまさに顔と言えるトラック "Faceless" へ。曲の展開が目まぐるしくてカッコいいんだよな。アウトロで突然裏打ちになるところも畳み掛ける感じがあって良い。岩渕もマイクから離れて激しくギターを掻き鳴らしていた。

Faceless

Faceless

  • Panorama Panama Town
  • ロック
  • ¥255

続く "氾濫" が終わると、メンバー3人全員がドラマーの方を向いてタイミングを合わせようと身構えるような姿勢に。まさかと思ったら予想通り、スネアの「タンッ」で一気に始まる "Rodeo"。

今年のパノパナの曲で間違いなく一番聴いた曲。このクソシンプルなギターと頭悪いBPMで突っ走る感じが最高。1万再生もいってないのが信じられない。マジで数%俺なんちゃうか。

何なら音源よりさらに速かったな?笑 ここまで立ったり座ったりを繰り返しながら大人見してきたが、この曲のサビだけは拳上げた。「ロデオ! ロデオ!」で突き上げまくった。最高だった。

そこからは「バンドを始めた頃の歌です」と "Strange Days" に繋げ、 "SO YOUNG" "Melody Lane" と改名後2作品のそれぞれラストナンバーを続けて投下。分かりやすくラストスパートに入る。

"Melody Lane" のサビのメロディ好き。

Melody Lane

Melody Lane

  • Panorama Panama Town
  • ロック
  • ¥255

本編ラストは改名後最初に発表した "Sad Good Night"。音源では全編叫ぶように「サグナイ!」と歌ってロックンロールな感じが出ているが、今回は落ちサビで下のオクターブで話しかけるように歌ってて、大人っぽい雰囲気が出ていた。岩渕くんもう完全に「サグナイ」って言ってるな。発音的にそう聴こえるとかじゃなくてカタカナで「サグナイ」て言ってるな。笑

本編は以上!

どのタイミングのMCで言ってたか忘れたのでここで書くが、「Faces」というアルバムの制作について語っていた内容が印象に残っている。メンバーで顔突き合わせて作ったアルバムであり、バンドの顔にしていきたいという気持ちもあるとのことで、改名して再スタートするにあたっての意気込みが感じられた。

今回の公演名も「Face to Face」という事で、このご時世らしいタイトルだなと最初は思っていた。対面=有観客でライブを演ると言う事について、コロナ禍についても絶対触れると思った。しかし岩渕くんは全く触れず、「対面で顔を合わせて演る事、当たり前だけど当たり前のことをもう一度思おうと思ってこのタイトルにしました」と説明。実際コロナ禍での活動についても思うところはあるんだろうが、ついに「対面で演る事は当たり前」という認識が演者側から出てくる段階に来たのかなと、俺は勝手に嬉しくなっていた。

「みんなの顔もしっかり見えてるよって言いたいんだけど、逆光で…笑」とちゃっかりオトしてたのもよかった。

 

アンコールで再登場すると、楽器を担ぎながら「アンコールありがとう」とだけ言い、アルバムでここまで唯一演っていなかった "Seagull Weather" を。

Seagull Weather

Seagull Weather

  • Panorama Panama Town
  • ロック
  • ¥255

いやこれここで演んのかい笑 本編終わった時にもう演らんのかと思ってた。普通に「まぁアルバム全曲演るとは限らんよな〜」とか思ってたよ。まさかアンコール一発目に持ってくるとは。今作で一番ゆったりしてるぞ。イントロnever young beachみたいやぞ。

そしてここに来てクラブ月世界に対する想いを吐露。かつて神戸SLOPEというライブハウスで働いていた井上さんという月世界店長の方との話など。神戸SLOPEって名前聞いたことあったけど、今もうなくなってたんだな。

浪越くんのオチのない話謎やった笑 ジジイみたいなMC言われてたw

月世界で演る夢を叶えたので、次にライブしたい場所として新開地の広場(湊川公園だったかな?)を挙げ、そのまま "SHINKAICHI" へと繋げた。神戸愛がすごいね。

完全に終わりの流れだったが、「また会いましょう!」と短く挟んでラスト "MOMO" を。この曲も好きなので嬉しかった。これも音源よりちょっと速くてもう歌詞何言ってるか分からん笑

最後まで突っ走った勢いのあるライブでした!

 

開演前に行けなかった物販に再度行き、結局タオルとラババン買いました。どちらもシンプルイズベスト。

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以上!

 

クラブ月世界、良い会場だった。そしてその雰囲気に飲まれないロックながらもお洒落なライブだった。やっぱりヒップホップよりもこっちの方が大人びていてかっこいい。英語表記に改める理由も分かる。バンドの寿命も伸びるんじゃないかな。一時期はちょっとどんどん違う方向に行ってるかな…と思ってたけど、撤回してこれからも注目したい。

パノパナのワンマンは実は2回目でして。2019年の4月に、「情熱とユーモア」リリースツアーの広島公演を観に行っている。でも、当時はそのレポを書かなかった。ライブに行った翌日にヒトリエのwowakaの訃報が発表され、レポを書く気になれなかった。

だから今回、再びワンマンに行ってこうして語る事ができて良かった。別にブログをリベンジするために行ったわけじゃないけど、ちゃんと曲を聴きたくて行ったけど、ほんとよかったです。

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では(=゚ω゚)ノ

 

Panorama Panama Town One-man Live 2021-2022 "Face to Face"

12/11 神戸クラブ月世界

セットリスト

01. King's Eyes
02. いい趣味してるね
03. Algorithm
04. 100yen coffee
05. 月の裏側
06. (不明)
07. 真夜中の虹
08. ラプチャー
09. Faceless
10. 氾濫
11. Rodeo
12. Strange Days
13. SO YOUNG
14. Melody Lane
15. Sad Good Night

en1. Seagull Weather
en2. SHINKAICHI
en3. MOMO

12月のライブ予定 〜ライブ納めは未定〜

ついに12月です。もう終わります今年。

11月はそれ以前の反動で一気にって感じでライブ行きまくりました。1ヶ月に5本は2019年の6月以来2回目の自己ベストタイ。山口やら福岡やら大阪やら行って充実してたな。月初めにライブ予定書いた時と全然違うとこ攻めた笑

ブログも1ヶ月に8本更新は自己ベスト。本当に充実していたと思ふ。

12月はそこまではないんだが、いくつか予定や願望があります。

 

12/11 Panorama Panama Town@神戸クラブ月世界

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明日。笑 出張で向こう方面に行くのでついでに行ってみようかなと急遽考え中。

英語表記に改名後のパノパナ、今の路線がめちゃくちゃ好きで。絶対ヒップホップ路線より今の方がいい。先月のミニアルバム「Faceless」も全曲かっこよくて、一回観てみたいなと。

 

12/12 me three!!@阿部野ROCKTOWN

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坂口有望とasmiのツーマン。ソールドアウトしてたので行けないんだが、あれば行きたかった。TikTokを完全にモノにした坂口有望と、"ヨワネハキ" でバズったasmi。さすがに阿部野ROCKTOWNでは狭すぎた。

asmiはミナホ前にちょっとMVを観て良さげだったという印象で、実は "ヨワネハキ" の人だとは知らなかった。未だにメゾンデとか和ぬかとか何が何やら分かってないです。

うわーすごい再生回数。

 

12/19 KANA-BOON@広島CLUB QUATTRO

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鮪復帰後初のツアー。チケット確保済み。アナウンスされて即申し込んだ。よく見ると年内最終日じゃないか。

去年のホールツアーがコロナで無くなって、延期公演も行かず払い戻してた。それ以来のワンマンだから楽しみ。

リリースツアーでもないから、直近のシングル曲とそのカップリングぐらいしか新曲はない。セトリにも期待大のツアーである。

 

12/25 RadioDays@寺田町Fireloop

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迷っているが、多分行く。んでそのまま帰省する。

shandy Wzはeo Music Tryの決勝ライブを観て以来ずっと生で観たいと思っていた。あるくとーーふはフォロワーさんに教えていただいて聴いて一発でハマった。ともに賞レースで受賞実績のある実力者。今のうちに観ておきたい。

そしてもう1組、Kruglyy。こちらは初めて名前を聞いた。何て読むんだろう。クルグリー?調べてみるとまだ1本しかMVがなかった。若いんだろうなぁ。

もう完全におじさんの若者発掘dayになりそうです。笑

 

12/25〜28 RADIO CRAZY THE GRAND SLAM@京セラドーム

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行きたいわそら!そら行きたいわこんなもん!多分行かんけど!

出演アーティストの方々にとっても、京セラドームで演奏出来る貴重な機会となるだろう。

 

 

以上!

コロナいよいよ落ち着いてきたかなってところのオミクロン爆誕で、年末年始はどうなるか割とギリギリまで分からないかなと思っている。重症化のリスクは低いようだが、コロナはコロナ。引き続き気をつけていきましょう。そして、だからこそ行ける時に行けるライブは行っておきたいなと思います。

また11月みたいに全然ここに書いてないライブ行ってる可能性もあるしな!2021年のライブ納めはどこで誰になるのやら。自分で楽しみ。

 

では(=゚ω゚)ノ

フレデリックのワンマン、踊ってない夜も知ってた。

4連休のライブ三昧の余韻も残る中、11月ラストライブ、フレデリックのワンマンに行ってきました!

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11月5本目のライブにして、今月唯一事前にチケットを取っていた公演。フレデリック、コロナ禍になったぐらいから最近再熱してまして。フェスではちょいちょい観ているが、ワンマンは行った事なかったので一回行ってみたかった。

会場は久しぶりの広島BLUE LIVE。海辺にあるので絶対寒いだろうと思ってしっかり着込んで参戦。中にさえ入ってしまえば全部脱いでコインロッカー預ければいいやの精神。

開場時間を少し過ぎたぐらいに着いて、物販でタオルだけ買って入場。

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フレデリックのグッズ持ってなかったからな。アラウミドスのラババンはあるけど。あと何気にマフラータオルしばらく買ってなかったからちょうどいいやと。

場内には椅子が並べられていた。自由席だったが既にそれなりに人が入っており、埋まっていない中で前の方の席を取った。それでも真ん中くらいだが。ソールドアウトしているだけある。コインロッカーを使おうと思っていたが、椅子の下にカバンと脱いだジャケットを置いて開演を待った。

 

カウントダウンしていたかのように定刻ぴったりに開演。映像演出とかもなく、シンプルにメンバーが順に登場。

健司さんの挨拶とともにまさかの一発目から "オドループ"。強すぎた。一気に汗かいた。セーター脱いだ。

TikTokでバズったり謎に海外でバズったりして、未だに伸び続けている、というか今更勢いをつけている、もはや名刺曲。MVは下手すりゃ年内に1億いくだろう。ここに来てツアーのセトリ初っ端に組み込んでくるあたり完全に一見も取り込みに来てる。流石だった。

"オドループ" が終わるや否や健司さんはギターを降ろし、"Wake Me Up" "シンセンス" とハンドマイク曲で煽る曲が続く。

"Wake Me Up" はトリッキーなイントロだったり変拍子があったりと中毒性重視の曲というイメージだったけど、サビの縦ノリ感はめっちゃライブ映えだった。飛び跳ねた。

「まだまだ飛んでもらいます」と煽って始まった "シンセンス" はGt. 赤頭さんの初っ端のリフから一気にアガる。これもサビでしっかり飛べる曲だな。

続く "パラレルロール" は個人的に聴けたのが嬉しくて。と言うのもフレデリックは途中2,3年ほどCDを聴き込んでいない時期があり、昨年ぐらいから再熱したので、今回参戦するにあたって音源を再チェックした。その中で「TOGENKYO」収録のこの曲は気に入っていたので、予習の甲斐があったような気になったわけです。

パラレルロール

パラレルロール

最初のMCでは特別な事を言わず、「一生懸命演奏します、いい歌歌います、最後までよろしくお願いします」とだけ言って、次のセッションへ。ここからミドルテンポのアルバム曲パートが始まった。

"レプリカパプリカ" "夜にロックを聴いてしまったら" "たりないeye" "みつめるみつあみ" と、"オドループ" 始まりの最初のセクションとは全く違う横ノリ。腕を挙げて応える客はほとんどおらず、自分も良い意味で呆然と聴き入っていた。

どれも曲の入りも繋ぎも凝ってて。でもイントロが始まったらあの曲だってすぐ分かる。

続く "SENTIMENTAL SUMMER" はサビで手を挙げようかどうかギリ迷う感じの曲調だったが、2サビ前から健司さんが一瞬手を挙げて煽ったので客席も一斉に応えた。

SENTIMENTAL SUMMER

SENTIMENTAL SUMMER

ここでMC。「ワンマンなのでしっかり僕たちの話も聞いてもらいたくて」とのことでまさかの観客を一旦座らせる。

割とがっつりトークコーナーが始まった。ガシラさんは初っ端から「ツアー100ヶ所目!」というボケをかます。笑 客から拍手が起こって健司さんが「甘やかしたらあかん、これでええんやと思うから」てツッコんだの笑った。

Dr. 武さんはめっちゃ声通る。マイク通さなくても後ろの方まで通る。まぁ万が一があったらあかんから言うてちゃんとマイク使ってたけど。んで何喋ったかと言うとツアー出回ってる各地のゆるキャラの話w 広島は、ゆるキャラなのかは分からないがカープ坊やに言及。「他の球団のキャラがみんな動物な中で、人間なのがいいよね」という謎の結論に至る。

三原双子は至って真面目に制作活動の近況や、2021年の活動について語る。そもそも新譜「フレデリズム3」に向けて走っていくプロジェクトの一環としてアナウンスされている今ツアー。楽曲もコラボや提供含め頻繁に発表されており、ここに来てかなり精力的なイメージが今のフレデリックにはある。

そこから、今年作った新曲として "サイカ" を披露。「座ったままでいいです」と客を椅子にステイさせ、じっくり聴かせた。

トータルで体感15〜20分ぐらい座ってたんじゃないかな?正直、ありがたかった。コロナ禍になってからライブが少なかったから体力が落ちているのか単純に歳とったのか、最近ライブ2時間立ちっぱなしがしんどい。笑 それに、こんな構成にできるのも椅子があるからで、それがホールではなくライブハウスで出来るのはコロナ禍ならではなわけで。『踊ってない夜を知らない』と歌ってバズっているバンドが情勢をしっかり利用して踊らずに楽しめるパートを盛り込んできたのはさすがだなと思った。

いや、まぁワンマン初めて来たからね。コロナ前からこんな感じなんかも知れんけどね。

"サイカ" をじっくり聴かせた後、"かなしいうれしい" のイントロが始まって皆一斉に立った。武さんが「立って!」みたいなジェスチャーしてる頃にはもう皆立ってた。元々声出しパートが無い一方でハンドクラップが際立つこの曲はコロナ禍でも全く楽しみ方が変わらない。

からの、"かなしいうれしい" の大サビが終わったらアウトロなしで "逃避行" に繋がった時は声出そうなった。何故かこの曲はハンドクラップのタイミングが覚えられない笑 MVの世界観に合わせたような赤い照明、かっこよかった。

「あと3曲」と前置いて始まった "スキライズム" は、ライブで聴くのは初めて。イントロの入りとアウトロの締めが全く同じで、ループするのかと思うような構成してるから、ライブでは次の曲への繋ぎとかで何か仕掛けてくるのかと思ったが、そんなことはなかった。笑 音源通りに終わった。面白くない。嫌いです。でも嫌いになれないどうして。まぁその後 "TOGENKYO" に連れて行ってくれたのでよしとします。

宣言通り次がラストナンバー。まだまだ演ってない代表曲がある中で何が来る?と思ってたら

「ありがとうございました、遊び切ったので帰宅します」

"KITAKU BEAT" でした。この曲は2019年のレディクレでも聴いてて、当時も書いてるんやけどほんまこんなライブ定番曲になるとは思わなかったな。元々ただのアルバム曲。

遊び切ったので本編終了。楽しかった!

 

アンコールでは健司さんが「ごめんな、めっちゃ個人的な話なんやけど」と断ってから話し始める。この度オーダーメイドで新しいギターを発注していたらしい。木材から選んでるガチのやつ。

そしてそのギターがまさに完成したばかりとのことで、「今楽屋にあって、Zeppツアーで解禁しようと思ってたんですけど、持ってきていいですか」とフライングお披露目する事に。最初は演出かと思ったけどマジで届いたばっかりだったらしい。「持ってきていいですか」の言い方がほんまに嬉しそうでほっこりした。

いざ持ってきたのは緑のボディの綺麗なギター。本当に初めて使うとのこと。ステージ上でチューニングし、「最初何のコード弾こうかな」とウキウキの健司さん。初めて鳴らした音はガシラさんの提案でDdim(ディーディミニッシュ)。すげぇ不穏な音が流れて笑い起こった笑 コードが分からない人も、聴いた瞬間に思ったであろう。俺含め。「フレデリックらしいな笑」と健司さんご満悦。ほんと広島でこんな瞬間に立ち会えるとは。

チューニングを終え、新しいギターで初めて披露するアンコール一発目は一昨日リリースされたばかりの須田景凪とのコラボEPから "TOMOSHI BEAT"。

TOMOSHI BEAT

TOMOSHI BEAT

名前の似た "KITAKU BEAT" に通ずるものを感じるようなイントロと曲調。ライブ当日はまだタイアップになっているゲームのPVで少し聴ける程度だったため、完全にノっている人はいなかったが、それでも2サビの頃にはみんな手を挙げていた。し、何気にサビの『朝日も嫉妬する程に』て次に始まるZeppツアーのタイトルだ。

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今回の2つのツアーにとって大事な曲なのだろう。今はEPのカップリング的位置だが、絶対「フレデリズム3」にも入ってくると思われる。

そして最後は "名悪役"。歌詞がツアー名になっているため演らないわけないとは思っていたが、最後の最後に持ってきた。

"サイカ" もそうだが、本当に「聴かせる歌モノ」をモノにした印象である。"オドループ" が進行形でバズってる一方で脱「オドループのバンド」に成功している。多分、寿命の長いバンドになっていくんだろうなと思った。

そして、今回のワンマン、映像演出が全くなかった。純粋に演奏のみ。バンドとしてカッコ良かった。もう一回言うけど寿命の長いバンドになっていくんだろうなと思った。

 

最後にもう一度物販に寄ってロンT買った。

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デザインも色合いも良さげで、開演前にタオルを買った時から気になっていた。我慢しようと思っていたがライブがよかったので余韻で買ってしまいました。カード使えたしな。カード使えるってことは無料やしな。←

 

以上!

初めてのワンマンだったけど、行ってよかった。元々フェスのセトリとかを見ていてもマイナー曲をちょくちょく挟んでくる印象だったし、ワンマンも凝ってくるんだろうなと思っていたが、期待以上。これからも聴こうと思ったし、「フレデリズム3」も楽しみである。

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では(=゚ω゚)ノ

 

フレデリック FREDERHYTHM TOUR 2021 〜思い出にされるくらいなら二度とあなたに歌わないよ〜

11/27 広島BLUE LIVE

セットリスト

01. オドループ
02. Wake Me Up
03. シンセンス
04. パラレルロール
05. レプリカパプリカ
06. 夜にロックを聴いてしまったら
07. たりないeye
08. みつめるみつあみ
09. SENTIMENTAL SUMMER
10. サイカ
11. かなしいうれしい
12. 逃避行
13. スキライズム
14. TOGENKYO
15. KITAKU BEAT

en1. TOMOSHI BEAT
en2. 名悪役

福岡初ライブを福岡クレナズムのワンマンで

11/20〜23の4連休最終日はクレナズムのワンマンに行ってきました!

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去年からずっと観たいと思っていて、今月頭のSHUNAN Orbitで初めて観られたクレナズム。10月に出たアルバムも良くて、これワンマン観たいなと思った。

東名阪に出身地の福岡を加えた4ヶ所を回る初のワンマンツアー、福岡はその初日。個人的にも、福岡のライブは何気に初めて。朝から関西の実家を出て、新幹線で広島を通り過ぎて博多へ向かった。

実は博多に弟がいまして。昼に合流してご飯食べて、家に荷物預けさせてもらった。飯はおごった。

 

会場は福岡BEAT STATION。色んなバンドのツアー日程で何度も名前を見ていたライブハウス。博多駅から数駅の天神駅から少し離れたところにはあるが、まぁ歩ける距離。

現場で当日券を買って入ろうと思っていたが、当日券がイープラスで販売されていて、残りわずかの表示になっていたので電車の中で慌てて購入した。電子チケットはあまり好かんのだが、流石に行けなくなるよりはマシ。

入場時にスマホを見せて、ドリンク代を払って、その場にスマホ忘れていった笑 入場後、先にドリンク交換を済ませて物販を眺めてる時にスマホがないことに気づいてめちゃくちゃ焦った。電子チケットで入ってる以上ライブハウスの中にはあるはず…と思って入り口に戻ったらスタッフが回収してくれてた。ありがとうございました。

 

物販ではタオルとロンTを購入。やっぱりクレナズムと言ったら黒。着替える余裕はなかったのでタオルだけ開けて巻いて待機。

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写真は帰ってから着て撮ったもの。

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最終的にだいぶ後ろの方まで人が入っていたな。結局ソールドアウトはしてないと思うが、やはり直前にイープラスで買っといて正解だった。

5分ほど押して開演。メンバーが順に登場。衣装は多分SHUNAN Orbitの時と同じ黒基調。ボーカルの萌映さんが深々とお辞儀をし、ギターを担ぐや否や全員で轟音を鳴らし、「福岡、クレナズムです!よろしくお願いします!」とお馴染みの挨拶。福岡の地で生で聞けて感無量。

本編は "白い記憶" からスタート。ステージ後ろに一面のモニターがあり、映像付きだった。これはさすがにサーキットでは観られない演出。また、客席のフロア横にもスクリーンがあり、そっちには映像が映し出される事はなかったが、ステージ上の照明に照らされた萌映さんの歌う姿の影がスクリーンに映って神々しかった。

からの "ラテラルアーク"。2曲目に持ってくるのは定番なのかな?曲の終盤、Gt. けんじろうくんとBa. まことくんの左右に揺れる動きがシンクロしててシュールだった笑

ここで挨拶。初のワンマンツアー、多くの人が集まっている事に厚い感謝を示す。

「今年は夏を感じにくかったと思うので、クレナズムと一緒に過ぎた夏を思ってもらえたら」と萌映さん。ここから "積乱雲の下で" "杪夏" "解けない駆け引き" "あまりふたつ" と、新譜「Touch the figure」の1〜4曲目がまんま収録順に披露された。

"積乱雲の下で" ではモニターにMVが。MVをそのまま垂れ流しても絵に成るのはアニメーションMVのいいところ。

"杪夏" はやっぱり歌い出しの瞬間に鳥肌立ったな。アルバムの中で一番好き。トレーラー聴いた時点で好きだった。何ならこれが聴きたくてワンマン来た感ある。

杪夏

杪夏

  • クレナズム
  • ワールド
  • ¥255

一瞬で過ぎる夏をそのまま表現したような疾走感が最高。Aメロが始まってから大サビまでずっと歌が途切れない構成も「駆け抜ける」感を強めている。そして1サビ後で『きっと』『ずっと』『そっと』『枯れていくと』『もっと』『ぎゅっと』とずっと韻を踏み続ける部分が聴いていて気持ち良すぎる。MVがあれば間違いなく年間ベスト筆頭候補になっていた。

欲を言えば "積乱雲の下で" からもう少し流れるように繋がって始まっていればと思ったが、カポずらしとかしてたからなかなか難しいのかな。

クボタカイとのコラボ曲 "解けない駆け引き" は、当然クボタカイはいないので萌映さん1人で歌唱。2Aのクボタカイパート、女性が歌うと高い方になるんやね。

基本真っ青な照明が『火遊び』のところで一瞬赤に、『さくらんぼ』のところで一瞬ピンクになったのも綺麗だった。

"あまりふたつ" も面白い曲だよなと思う。懐かしさを感じるような曲調もさることながら、曲名の『あまりふたつ』、歌詞のそんなところに使うんかって感じ。2サビでちゃっかり『暮れなずむ』て出てくるし。

あまりふたつ

あまりふたつ

  • クレナズム
  • ワールド
  • ¥255

 

再度MCに入り、萌映さんが話す。爽やかな夏ソングを立て続けに演ってきたが、まだ肝心の曲を演っていないことを仄めかす。「私たちまだ皆さんのこと睨みつけてないんですよ〜」とにやける萌映さん。可愛かった。と同時に、コロナ禍で無ければ間違いなくここで歓声が上がっていただろう。ということで、 "ひとり残らず睨みつけて" へ。もうこの曲は安定ですね。

続いてSHUNAN Orbitでも演っていた "ヘルシンキの夢"。これ聴くたびにマジで思うんやけどHelsinki Lambda Clubと対バンしないかな笑

ヘルシンキの夢

ヘルシンキの夢

  • クレナズム
  • ロック
  • ¥204

続いての曲は、一聴して知らない曲だった。実はまだ2ndの「In your fragrance」だけCDを持ってなくて(タワレコオンラインで注文して待ちの状態)サブスクでさらっと聴いた程度だから、そこの収録曲かなと思った。が、後でTwitterで調べたところ1st収録の "velvet rain" のアレンジバージョンだったそうだ。オリジナルバージョンだったら分かったかもだが、まだまだ聴き込みが足りなかったぜ。

続く "酔生夢死" はまたモニターに映像が流れた。MVかと思ったが、今回流れたのはMVで描かれるイラストをベースにしたまた別の映像。

イラストが完成するまでの過程を描いたMVの方も面白いよな。パソコンでイラスト描くとこういう風になるんやって目から鱗

"酔生夢死" のアウトロの残響が鳴り止まないまま、繋げて "花弁" が始まったのは「おぉっ」と声が出そうになった。危なかった。それぐらいかっこよかった。

ここで再びMC。萌映さんが「男性陣にバトンタッチ」と振って、他のメンバーがグッズ紹介を始めた。

まことくんとDr. しゅうたくんは今時の若者って感じのノリだったけど、けんじろうくんはなんか声もしゃがれてて貫禄があるな笑 背も高いし。

グッズとはまた別だが、「Touch the figure」の購入特典のステッカーを4種類集めた人にはささやかな贈り物をするので物販コーナーに来てください、とのアナウンスも。4種類のうちランダムだったからCDすごい枚数買ってないとなかなかコンプリートできないと思うんだが、揃えた人いるんだろうか。

ちなみに僕はタワレコで買った時に萌映さんが当たってます。

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MC明けは突然の新曲。サビ以外は語りメインという新境地。6/8拍子で轟音の鳴り響く、らしさと新しさが混じった楽曲だった。昨年のある記事でクレナズムについて「歪んだギターサウンドと、激情的ながら透明感のある歌声に棒立ちのまま圧倒されたい」と書いたんだけど、この曲を聴いてまさに棒立ちになってしまったな。圧倒された。音源のリリースが楽しみ。

本編最後はアルバムのラストナンバーでもある "あなたはさよならをここに置いていった"。ミラーボールが回って幻想的でした。ホールとかで味わいたいなこの感じ。

 

アンコールは皆着替えたりせず同じ格好で再登場。演奏の前に、改めてバンド活動について語る。バンドを初めて約3年、就活の時期に結成した大学の同級生らしい。就活が3年前ってことは今24,5歳くらいかな?若いなぁ。萌映さんは元々他の職業を志望して大学に行っていたとのこと。それが今バンドを続けていて、ワンマンツアーをできるほどになっているのだから人生は分からない。そしてバンドを続けてくれてありがとうの気持ちです。

てか俺が今社会人4年目だから、俺が働き始めてから結成されたバンドってほんとにゴロゴロ出てきてるんやなと…歳とったわ…笑

アンコールは1曲だけ、「これをやらないと終わらない」という "青を見る"。

SHUNAN Orbitの時もこの曲で締めていた。あの時も観た、けんじろうくんのボーイングも健在。1stアルバムのラストナンバーだから、当分はライブでも最後に演っていく感じかな。これからどんどん新しい曲が作られていくと思うけど、いつまで "青を見る" 締めを続けていくのかも注目である。

 

以上!

物販も済ませているので、終演後はスッと出てきてご飯食べて、弟に預けてた荷物回収して福岡から広島に帰ってきました。

福岡初ライブを福岡のクレナズムで飾れてよかった。今年一番ハマったバンドかも知れないな。コロナ禍初期に聴志動感で初めて観て気になってから1年半余り。一月に2回も観るほど、遠征するほど、好きになるとは。色んなサーキットイベントに呼ばれるようになってきたし、来年はもっと飛躍してほしい。応援します。

そして、今月頭に初めて周南に行ったばかりだったのに、すぐにもっと西に来てしまったな笑 それに、行ったことなかったからハードル高かったけど、何なら大阪行くより福岡行く方が安いんよな。関西は実家に寄れるメリットは大きいが。週末ぐらいならまた来たいと思った。他にも行ってみたい福岡のライブハウス、まだまだある。

 

コロナ禍の一時期を思うと考えられないぐらい久々ライブを満喫した4連休でした。ありがとうございました。

では(=゚ω゚)ノ

 

クレナズム ワンマンツアー2021 〜本州を通りもん〜

11/23 福岡BEAT STATION

セットリスト

01. 白い記憶
02. ラテラルアーク
03. 積乱雲の下で
04. 杪夏
05. 解けない駆け引き
06. あまりふたつ
07. ひとり残らず睨みつけて
08. ヘルシンキの夢
09. velvet rain
10. 酔生夢死
11. 花弁
12. (新曲)
13. 365
14. あなたはさよならをここに置いていった

en1. 青を見る

最後までドキドキを更新し続けたBIGMAMAツアーファイナル

11/20〜23の4連休の3日目、BIGMAMAのワンマンツアーファイナル、大阪公演に行ってきました!!

2日目は実家で一生ゴロゴロしてました

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新ドラマー、ビスたんことBucket Banquet Bisの加入後初のワンマンツアー。10月の終わりに広島公演にも行っている。

というか、この広島公演が良過ぎてまた行きたいなと思ってたら、この大阪公演の日に有休取れば4連休になる事を発見して今回の帰省を兼ねた連休にした次第。大体今回みたいな飛び石連休のところってうちの部署みんな休むから無理なく有休取れて良かったです。感謝。

単に2公演行くだけならともかく、ツアーファイナルなら何かしら広島とは違う事があるだろうと期待して参戦。

会場はなんばHatch。最後に行ったのがいつの誰のライブだったか分からないぐらい久しい。今回も当日券狙いだったので会場時間すぐに到着すると、前売券組の人達がぞろぞろと入場しているところだった。ドリンクチケットの交換が自動のメダル交換機に変わってたのはびっくりした。もちろんコロナ対策としてのものなのだろうが、便利だから今後も続けてほしいな。何かとスムーズ。

当日券売り場入口のスタッフのお兄さんに当日券がまだあるか聞いたら「また連絡しますのでお待ちください」と言われたので待機。前売券組の入場完了を待つのかなと思ったが、人の流れが粗方落ち着いても柵の整理とかをするばかり、開演10分前になってもアナウンスされる気配がない。んで痺れを切らして直接当日券売り場に行って女性スタッフに聞いたら秒で買えました。おいおいさっきの兄ちゃんよ、また言います言うてたやんけ…待ちぼうけ食らってチケット逃すところやったやんけ…頼みますぜ。まぁ前売で買っとけばいい話なんだが。

そんな事してたので場内に入ったのは開演5分前とか。1階席にも椅子が並べられ、当然ながら既に後方しか空いていない。ステージ自体が大きいので後ろの方からなら大概全部見渡せるのだが、安定の安井さん側(上手側)で待機。2回目やし2階席で大人見しても良かったかな〜とか考えてたら、開演。

 

初っ端から広島と全く違った。と言うのは、広島の時は持ち込みと思われる小さなモニターに映像が流れていたが、今回はステージ上の壁一面に映像が投影された。言わばスクリーン。だから広島の時とは迫力が段違いだった。

"No.9" のイントロに合わせて登場したメンバーは、広島の時と少しずつ異なる色合いながらもおよそ似た系統の衣装。と思ったらビスたんだけ明らかに違った。

目が光ってた。

映像で流れたのと同じ心電図のような線。あれ多分目のところがモニターみたいになってるんやな。気づかんかっただけで広島の時からそうやったっけな?

"Make Up Your Mind" から始まり、セトリは概ね広島と同じ。

"the cookie crumbles" の歌い出しや、 "#DIV/0!" からのノータイムでの "Paper-craft" への繋ぎ等、覚えてるから来るの分かってるけど聴くと鳥肌が立つ。また自分がほぼ最後列にいて、かつ広島の時より人が多いので、観客が沸き立つ様子も俯瞰できて楽しい。"Paper-craft" のイントロなんか叫んでしまってもおかしくないのにみんなしっかり我慢している。ビスたんのドラムソロ&雄叫びからの "走れエロス" に入った時は前方の男性陣が飛び跳ねるようにアガっていたのが見えた。

そんな "走れエロス"、アウトロでバイオリン→ギター→ベースと同じメロディなぞりながら入っていくところがあるけど、カッキーエフェクターミスったのか音出てなかったな笑

前半で唯一広島とセトリが違ったのが "No Way Out"。イントロなしの歌い出しに一気に拳を突き上げる客続出。途中でカッキーのギターピロピロ見せ場で更に盛り上がった。カッキーの後ろで金井さんと安井さんもビスたんのところに集まって向かい合って掛け合ってたりして、ほんま全員の熱量がすごい。

No Way Out

No Way Out

広島では "No Way Out" のところ何の曲やったっけな、と思ったら "荒狂曲 "シンセカイ" " やった。この日、結局最後まで演らなかった。ワンマンとは言えシンセカイ外しは強すぎる。

 

中盤戦 "最後の一口" の入りで、広島でも見た映像演出。「beat」のbがパックマンに食べられ、「eat」に。大きなスクリーンに映ると印象がまた違う。

ここからのパートは映像演出が固定なのもあってセトリはずっと一緒。"CPX" の入りで「eat」が「CPX」に変わるのは既に知ってても鳥肌だった。また、ビスたんの目のモニターにも「X」の文字が。他にも色々文字が映ってたように見えたんだが、遠くて見えなかった。

"CPX" の最初の金井さんキーボード弾き語り部分、広島の時はメンバー皆見守ってたけど、この日安井さんがめっちゃ暑そうやった笑 しきりに髪いじったり水飲んだり汗拭いたりしてた笑 それだけ熱量がこもってたのかな。

「CPX」から「-11℃」に表示が変わって始まった "YESMAN" ではビスたんの目にも「-11℃」の表示が。ほんとこの演出知ってたらもっと前で観たのにな。。。

そして広島でも自分が爆上がりした "Miffy's Mouth"。ビスたんが口元にバツを付けるのも安定。大サビでバツ投げ捨てるのもキマってたね。自分の斜め前方にこの曲ですっごい飛び跳ねてる女性陣がいて、この人たちも好きなんやなーと。ほんま定番曲にならんかなぁ。

そして「-11」から数字が大きくなっていって「9」になり、"No.9" へ。「9」は上下ひっくり返って「b」になり、「eat」が戻ってきて「beat」に元通りになった。この一連の仕組み、文字でしか伝えられないのが本当にもどかしい。現地で観たら鳥肌えぐいよマジで。

流れるように移った "Sweet Dreams" では、大サビでオーディエンスが自然に腕振りを始めた。メンバーに煽られるでもなく。みんな分かってるファンばかりだ。続く "MUTOPIA" では真緒さんが「みんなファイナルやで〜!」と嬉しそうに煽る。そして飛び跳ねる我々。

そんな勢いで金井さんが「新曲です」と言って "Let it Beat" が始まった時の拍手は凄かったな。みんな歓声上げたかっただろうに。スクリーンに歌詞が映ったけど、歌詞は広島の時に確認済みなのでこの日はしっかりメンバーを見届けました。

ラストナンバーが "PRAYLIST" なのももちろん変わらずだが、広島の時と同じMVと同じ色合いの映像が今回はスクリーンいっぱいに映ったから、メンバーのシルエットがスクリーンに映るような形になってめちゃくちゃ綺麗だった。映えた。

 

そしてラスト。「まだまだドキドキしたいよね?」と金井さん。広島の時も観た、そして全公演でやっている、メンバー1人がサプライズで曲を選んで、他のメンバーは全員即興で演奏するという試み。広島の時は安井さんチョイスで "Swan Song" だった。

ラストの今日は誰が何を選ぶんやろ、と、思ったら。

金井さん「本日は東出真緒しか知らない…ではなく。東出真緒だけ知りません笑」

そうきたか!笑 ガチのサプライズだったのか、「いやちょっとさぁ…w」と苦笑いの真緒さん。で、金井さんが歌い出したのは "母に贈る歌"。おぉ!と思ったが、まさかのワンコーラスで終了。しかもこの曲、ほとんど目立ったバイオリンパートがない。真緒さんが「え…?私どこで歌うの?」みたいな反応してると金井さんがアコギに持ち替え、こっちが本命と言った様子で "until the blouse is buttoned up" をスタート。ビスたんに煽られ観客もタオルを広げる。この曲、自分はまだそんなにライブで聴いた回数が多くない気がするんやけど、会場の空気が一気に暖かくなる感じがした。今なんか特に一緒にシンガロングはできないのに、一体感がすごい。

Until the Blouse Is Buttoned Up

Until the Blouse Is Buttoned Up

これで終わりかなと思ったら、さすがファイナル。「次こそラストです、」と金井さん。この日は真緒さんの誕生日だったとのことで、本当のラストはBIGMAMA珠玉のバースデーソング "Jeffrey Campbellのスカートシューズで"。

この曲めっちゃ好きなんです。スペシャBIGMAMAを気になり始めたきっかけの曲。ここから後発のシングル "alongside" "Sweet Dreams" でもうずるずるとハマっていきました。そんな曲をファイナルのラストで聴けて嬉しかった。真緒さんお誕生日おめでとうございます。

本編はこれで終了。ファイナルだしアンコールあるかと思ったが、まぁラスト3曲アンコールみたいなノリやったし。

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デカいスクリーンに映ってるからはっきり読める写真撮れたぜ!笑

この日は物販も買わず、なんばHatchを後にして帰ってきました。

 

以上!

我ながらまさかツアー2公演行くとは。でも、たまたま4連休にできるタイミングだと気づいた瞬間に本当に行こうと思った。それぐらい広島公演でまだ観たいと思ってしまったし、実際来てよかった。

最後のメンバーサプライズ選曲のくだりも、ファイナルにして「真緒さんだけ知らない」という変化球をかましてくるあたりほんまに最後まで楽しませてくれる。ほんまに来てよかった。

"Let it Beat" の音源化も楽しみ。ビスたんが入って、マジでここから第二章始まる気するな。これからも推し続けます。

 

では(=゚ω゚)ノ

 

BIGMAMA heart heat beat tour 2021

11/22 なんばHatch

セットリスト

01. Make Up Your Mind
02. the cookie crumbles
03. #DIV/0!
04. Paper-craft
05. 秘密
06. ダイヤモンドリング
07. Best Friend (what will be will be)
08. ワンダーラスト
09. 走れエロス
10. ファビュラ・フィビュラ
11. No Way Out
12. Flameout
13. 最後の一口
14. Cinderella 〜計算高いシンデレラ〜
15. ライフ・イズ・ミルフィー
16. CPX
17. YESMAN
18. Miffy's Mouth
19. No.9
20. Sweet Dreams
21. MUTOPIA
22. Let it Beat (新曲)
23. The Naked King 〜美しき我が人生を〜
24. PRAYLIST
25. 母に贈る歌(ワンコーラス)
26. until the blouse is buttoned up
27. Jeffrey Campbellのスカートシューズで

the quiet roomのワンマンに花束を

昨日11月22日に有給を取り、本日23日の勤労感謝の日と合わせて20〜23を4連休にして関西に帰りました。

その初日20日、当日券でthe quiet roomのワンマンに行ってきました!

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8月に出た初のフルアルバム「花束のかわりに」のリリースツアー。対バンとワンマンを織り交ぜたツアーで、10月には広島にも来ていた(喉やってた時期だったので見送った)。

そんなツアーの大阪ワンマン公演。会場は心斎橋ANIMA。クワルーを観るのは4回目かな。サーキットで2回観たのと、コロナ禍直前の2020年1月にツアーに行っている。

ワンマンは初です。そして10月にミナホを逃してたのでANIMAに来るのも初です。

 

初めて入ったANIMA、綺麗な箱だった。他のライブハウス同様足元にマークのついたキャパ制限仕様、かなりの人の入り。ソールドアウトはしなかったが、当日券、ギリギリだったかも知れないな。

 

定刻5分ほど押して開演、メンバーが順に登場し、アルバムの一曲目 "Leo (a new day)" で幕を下ろす。アルバムと同じような流れでいくのかな?と思ったところに "Fressy" でお得意の多幸感溢れる華やかなムードを作り出す。

少し季節外れになってしまった "(168) 日のサマー" や今年の頭に出た「You e.p.」収録曲 "平成ナイトコウル" は、これまたクワルーお得意の4つ打ちソング。サポートドラムの女性、誰だろう。菊池くんが終盤でさっと紹介してたけど聞き取れなかった。めっちゃ綺麗な方だけど裏打ちプレイがパワフルで、コーラスに華も添えてる感じがあって良かった。加入しないかな。

"(168) 日のサマー" はイントロ無しで始まるAメロの裏で淡々とスラップするベースがイカしている。サビの『焦れったいな』はコロナが終わったら是非一緒に叫びたい。"平成ナイトコウル" はシンセが入り混じったキラキラ感、好きなんよな。

平成ナイトコウル

平成ナイトコウル

  • the quiet room
  • ロック
  • ¥204

最初のMCでは菊池くんが挨拶。後ろの方まで人の入ったANIMAのフロアを見て「こんなに来てもらえると思ってなかったです、こんな時期にライブに来るという選択をしてくれてありがとう」と今時な感謝を述べる。

「アルバムのツアーなんで、アルバムからいっぱい演ります」と始めたMC明け一発目は "やわらかな気配"。大サビで一瞬突然テンポが速くなるところがある曲だが、音源より早かったな。ドラムの女性がGt. ゆづるくんとBa. 前田くんの顔を交互に見ながらはしゃぐように叩いてた。三人を背にしながらそれに合わせて歌う菊池くんもすごい。

記事一本書くほど聴き込んだミニアルバム「色づく日々より愛を込めて」の曲も演ってくれたの良かった。"Landscape" や "シュガータイム" 等、この辺の曲は定番になってるのかな。

"シュガータイム" は2019年のハルバンでも観てて、その時にベースプレイが意味分からなすぎて当時もレポに書いてたんだけど、今回も観られた。2Aの、タッピングしてそのまま指をスライドさせるような弾き方…あれほんとどういう奏法なんだろう。

シュガータイム

シュガータイム

  • the quiet room
  • ロック

"シュガータイム" が皮切りだったのか、菊池くんの「ここからはゆったりリラックスして自由に楽しんでください」という前置きを挟んで、"カフネ" "グレイトエスケイプ" と「花束の代わりに」の中でもスローな曲を連続で投下。"カフネ" はサビの『今日もあなたのその優しさが報われますように』のメロディがめっちゃ好き。"グレイトエスケイプ" は最初聴いた時に「クワルーもこういうの持ってきたか」と思ったチルソングで、菊池くんもこの日初めてハンドマイクを。

ハンドマイクのまま続いて移ったのはアルバムの中で最も攻撃的な "Cut"。「ゆったりリラックスして…」と前置いたパートでこれを持ってくる情緒不安定さよ。その後のMCで自分でも言ってたけど笑

「ちゃんと楽しんでる?」「表情堅くない?」と心配するような声かけをして、ラストスパートは "Number" "Instant Girl" と過去定番曲を投下。フロアいっぱいに挙がった手を見て、菊池くんも「楽しそうじゃん!最初からやれよー!」とご満悦。"Instant Girl" の2Bのアレンジ初めて観たな。一旦勢いを落としてからの再爆発感。新しかった。

続いて「あなたの新しい一歩目を肯定する曲です」と "You" に繋げ、最後はアルバムのラストナンバーにして今作の象徴である "キャロラインの花束を" で終幕。

 

アンコールは前田くんが最初に登場。長くバンドをやってきて、初めてのことらしい。普段はゆづるくんが最初だが、楽屋に戻ってしまったため先に出てきたと笑

アンコール前に物販紹介。ゆづるくんはグッズを持ってくるために楽屋に戻っていた模様。今回のグッズにある「"ORE NO INU"巾着袋」はゆづるくんが自分の飼い犬をモチーフにデザインしたそうで。ゆづるくん「今日の物販これしか持ってきてません」言うて菊池くんにつっこまれてた笑

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ちなみに買いませんでした。笑

続いて菊池くんが推したのはリリックポストカードセット。アルバムの収録曲11曲の歌詞から抜き出したフレーズが写真に添えられているデザイン。裏面には歌詞全文が載っている。まぁ言わば歌詞カードそのもの。「配信で聴けることが多くなってきた時代に、歌詞を読みながら聴く時間を大事にしてもらえたら。もちろんCDも買ってもらえると嬉しいんだけど」と菊池くん。さすがCDツイートでバズった男。

し、思ったんだけど、逆に言うとサブスクが主流になっていくこれからの時代、歌詞そのものがグッズになるよな。歌詞カードをつけたCDパッケージがリリースされない作品とかについて、歌詞を読むことができるフィジカル媒体としてこういうアイテムが需要を集めていく事になるのかも。面白いなぁ。

面白かったのでポストカードは終演後買いました。

 

さて、アンコールは「アルバムでまだ演ってない曲があるよね?」と "ノンフィクションの日々に捧ぐ" を。カントリーなギターと裏打ちが軽快な曲。歌詞の言葉遣いにも菊池節が溢れている。アルバムではイントロダクション的な位置付けの "Leo (a new day)" に続く実質的なオープニング曲を、アンコールで持ってきた。

ノンフィクションの日々に捧ぐ

ノンフィクションの日々に捧ぐ

  • the quiet room
  • ロック
  • ¥255

ワンマンと対バンを織り交ぜた今回のツアー、対バン公演でもワンマンぐらいの尺で演っているが、この曲は演らない事もあったとのこと。やっぱりアルバムを堪能するならワンマンだな。

そして、最後は "パレードは終わりさ"。2019年にめちゃくちゃ聴いたこの曲。本当暖かい空間に包まれる曲。何度聴いても鳥肌が立つ。サビでのシンガロングも、また一緒に声を出したいな。

終演後、物販でラバーバンドと先述のポストカードを購入。

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最近気づいたけど俺クリア系統のラババン好きかも。笑 アーティスト各位、クリア仕様のラババン作ってくれたらいっぱい貢ぎます。

 

以上!

 

初めてのワンマンやったけど、行けて良かった!クワルーの音楽は本当に日常に寄り添ってくる。"Instant Girl" の4つ打ちイメージが強いが、非常に振り幅の大きいバンドだと思う。ツイッターを見ていても菊池くんのバンド界隈での人望も厚いように思うし、もっと売れてほしいな。皆さんも聴いてください。

コロナ禍で初めて発表された "Leo (a new day)" で歌われる『さあ 取り戻すのよ 日常と愛の歌を 或いはロックンロールミュージックを』というthe quiet roomの想いが届いているかのように、ロックに塗れる日常が戻ってきつつある、そんなふうに思った4連休初日でした。

 

では(=゚ω゚)ノ

 

the quiet room 1st Full album「花束の代わりに」ツアー「日常と愛のうた」

11/20 心斎橋ANIMA

セットリスト

01. Leo (a new day)
02. Fressy
03. (168) 日のサマー
04. 平成ナイトコウル
05. やわらかな気配
06. フローライト
07. Landscape
08. シュガータイム
09. カフネ
10. グレイトエスケイプ
11. Cut
12. Number
13. Instant Girl
14. You
15. キャロラインの花束を

en1. ノンフィクションの日々に捧ぐ
en2. パレードは終わりさ

アニメーションMVの方がバズる時代、来てません?

ミナホを楽しみにしてた時の記事でも名前を挙げてたけど、最近Dannie Mayってバンドを気に入ってて。オシャレで声もカッコいいんですよね。

で、そのバンドの最新曲 "ええじゃないか" もまた洒落ててカッコいいんだが、再生回数がなんかやたら伸びてる。

公開3ヶ月で30万。というか今はもう40万。他のMVは10万いけば多い方なので、この曲だけ本当に突如伸びている感じ。このバンドはメンバーの演奏シーンがあるMVがほとんど無く、アニメーションものやドラマ仕立てものが多い。その中でも今回の "ええじゃないか" は、動物基調の可愛らしいイラストでありながら内容がシニカルというギャップがウケたのかも知れない。

メンバーも驚いてる様子。

 

さて、そこで思ったんですが。

最近、アーティストの歌唱シーン・演奏シーンがある実写MVよりも、アニメーションMVの方が伸びやすい傾向があるように思う。特に、まだ知名度が高くないアーティストが「バズる」きっかけって結構アニメーションMVだったりする。

少し前まではアーティスト本人が出ていないアニメーションMVってどうしても実写MVに比べて伸びない傾向にあったけど、今後それはテレビ出演が珍しくないレベルに売れているアーティストに限られていくのではなかろうかと考える。

やっぱりYOASOBI、ずとまよ、ヨルシカ、Eve、その他ボカロや歌い手界隈、果てはVtuber等の台頭が大きいと思う。最初から顔を出す必要なく誰でもコンテンツを発信できる、何ならそれでバズって名前を知らしめられる時代になった。そしてそれに伴って、既に顔出しして活動しているアーティストもアニメーションMVをヒットさせる例が増えてきた。

後もう一つは、サブスクが主流になったのも大きいだろうな。YouTubeMusicとか冷静に考えたらヤバいですよね。ようつべさん動画コンテンツとしての自我失ってる。音楽を聴くだけならストリーミングで済むこの時代に、ミュージックビデオを観てもらう為には相当のフックが無いとダメなのかなって。

改めて考えると歌唱シーン・演奏シーンってファンしか喜ばないと思うんですよね。よっぽどメンバーのルックスがよくない限り。知らん人が観たら知らん人が楽器弾いて歌ってるだけの映像って正直刺さるものがないと言い切ってしまえる。

だから、アニメーションみたいなストーリー性があって見応えがあるものだったり、実写にしてもドラマ仕立てになったり、その為にルックスの良い俳優やモデルを起用したり。キュウソ、ヤバT、岡崎体育のようにネタとしてちゃんと面白くないといけなかったり。何かしらのアプローチで映像作品として成立していないといけない。

だから、これから制作にあたってその辺のハードルが高くなっていったりするのかなーという懸念がある。作品である以上時代が進めば進むほどネタは尽きてくるから新しいことをやるのが難しくなっていくのは当然なんですけど。アーティストも監督も大変だ。

別にそれが良いとか悪いとかは思わないです。そういう時代になってきたね、ていうだけです。

 

今回は特にそれだけの話なので、後はパッと思いつくところのバズってるアニメーションMVを挙げて語って終わります。

 

 

不革命前夜 / NEE

知名度を跳ね上げるきっかけになったバズアニメーションMVの最たる例だと思う。こむぎこ2000という方の手がけたMVがバズりにバズった。こむぎこさんのファンの人も勿論食いついたし、アニメーションのストーリーも壮大なスケール感があって、完全に映像作品として成立している。

インスタで綾野剛に紹介され、関ジャムで川谷絵音に紹介され、あれよあれよとメジャーデビューまで掴んでしまった。他の曲も順当に再生回数が伸びているので普通にバンド自体が人気になったと言えるが、バズったきっかけは間違いなくこの作品だった。

 

美しき我が人生を 〜The Naked King〜 / BIGMAMA

先月ワンマンに行ったBIGMAMAも、ベテランになってきたのもあってすっかりMVの再生回数は伸びなくなってきたところだったが、この作品が謎のバズを見せている。

外国人のコメントが多く、どうやら海外の有名人が自身のインスタか何かで紹介したとか何とか。別に歌詞とリンクしているというわけでもないので、本当にイラストと物語の内容がウケた例なのかな。まぁ曲もウケてほしいが。

 

GOD SAVE THE MUSIC / Wienners

アニメーションMVがバズっているバンドとしては最近だとこれもそう。フォロワー16万人超えの海外イラストレーターが手がけた今作。代表曲の "蒼天ディライト" を抜いて、年内には初の100万いくんじゃないかというレベルの勢い。こちらは映像にストーリー性は無く、純粋にポップなアニメーションがウケた例。さすがにイラストレーターさんの力が大きいとは思うが、それで間違いなくWiennersの名前は知られる。実際この後リリースした "FACTION" もデジモンのOPになって伸びてるし。

 

キミのいない世界 / クレナズム

ひとり残らず睨みつけて / クレナズム

先日初めてライブを観たクレナズムのMVも、再生回数の多さツートップはアニメーションである。"キミのいない世界" に関してはヨルシカの某曲に似てると言われて小火騒ぎになってたので、その関係で再生されてる説があるが、"ひとり残らず睨みつけて" に関してはリリースの時系列的にも知名度を引き上げたきっかけと言って過言ではないと思う。

 

染み / HOWL BE QUIET

ハウルなんかに至っては、自主レーベルを立ち上げてから発表したMVは全てアニメーションである。中でも最新曲の "染み" はアニメのOPになったのもあって良いペースで伸びている。同アニメはEDがハンブレッダーズの "ワールドイズマイン" だったが、再生回数は "染み" の方が多い。包み隠さず言えばハンブレの方が人気なのに。

ハウルは "ラブフェチ" が一時期TikTokでバズったのもあって、自分たちの楽曲が訴求できる層を把握して立ち回ってる感じがするな。まぁバンドのファンとしては実写MVもそろそろ欲しいが。

 

 

以上!

まとまりないけど語るだけ語って終わります。とりあえずみんな今回挙げたアーティストいっぱい聴いてね。

 

では(=゚ω゚)ノ