たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

MVをフルで公開させないメジャーレーベルの偉い大人みんな元号股がんといてほしい

オーラルが新しいMVを公開した。

イントロ聴いて最初「えぇ…」て思ったけど、歌い始めてみたら普通にかっこよかった。何ならアウトロのカオスなミックスを聴くと、通して聴くと印象が変わったと思った事すらやまたくの思う壺な気がしてきて悔しい。つかリリース前やのにシングルから3曲中2曲もMV公開するの強いな。今回はそれについてなんですけど。

オーラルとかあとフレデリックとかの勢いが落ちる気配ないのって、もちろん楽曲なりメンバーの人気なりも間違いないんやけど、惜しみなく多くの楽曲のMVをフルで公開してる、というのが大きい気がする。A-Sketch系は大体そのイメージやけど。ワンオク然りテレン然りパノパナしかり。

昔から思ってる事であり度々言及してる事なんやけども、メジャーアーティストのMVがショートバージョンとか言うて中途半端なとこで終わったり、YouTube限定バージョンとか言うて雑音入ってたりすんのほんまに萎えるんですよ。まともに聴けないからというよりは、これじゃ再生回数伸びんだろ、という懸念。

CDってもう売れないじゃないですか。CD集めたい派の人間やけどそこはもう認めてる。YouTubeの再生回数が全てとまでは言わんけど、CDの売り上げよりは再生回数の方がより簡単に可視化され得る定量的な指標になってる時代ですよ。じゃなきゃ米津玄師の "Lemon" の再生回数3億突破とか、ここまで話題になってない。カラオケランキング何位とかダウンロードランキング何冠とか色々総なめしてるけど、再生回数3億突破が一番インパクトあるでしょ。

だからこそ、制作側としてはYouTubeで満足させる訳には行かないんやろうけど、中途半端なMV公開ってマジで逆効果やと思うんですよ。もはや時代錯誤やと思うんですよ。再生回数ばっかり重視されがちな現代において、アーティストの寿命を縮めかねない。米津玄師とか、他にもここ最近で売れたあいみょんとかWANIMAとかポルカとか、公開してるMVフルばっかりでしょ。冒頭に挙げたオーラルなんか、フルなうえにリリース日のだーいぶ前に公開するもん。そりゃ伸びるわ。

まぁback numberとかユニゾンとか、毎回ショートバージョンやのに勢い落ちんバンドもおるから一概には言えんのやけど。でもこの辺って逆に一貫してショートバージョンやからそれはそれで潔いとも思う。中途半端が一番最悪なんよな。曲によっては編集されてる、とか、最近になってショートバージョンが増えてきた、とか。

好きやからこそ言うけど、その点で行くとKANA-BOONはもうマジで無理やと思う。今のままで行くのなら。メンバーは何も悪くないんやけど。露骨にワンマンの動員も落ちてきて今が踏ん張り時やのになんでMV逆にフルじゃなくなったんだよ。「ネリネ」収録曲のMV3つとか最悪やった。曲はどれも素晴らしいんやけど、一回CD買ってしまったら後はメンバーの演奏シーンもないうえに映像作品としても完成してないもん誰が観るねん。監督にも失礼。

起死回生の一曲となるはずだったであろう新曲 "ハグルマ" もショートバージョン。イントロすら一部カットされてる。

いや、めちゃくちゃカッコいいんよ。久々にゴリゴリにソリッドな曲が来たと思った。でも…という話。初回盤付属のDVDにMVのフルが収録されてるんやけど、そこまでして買わせたいのかって思うんよなぁ。

逆に考えてみようよ、初回盤を買った人がDVDを何回観ても数字として記録に残るのは「売り上げ1枚」ですよ。しかもその人絶対YouTubeはもうリリース前ほど観ないでしょわざわざ。

でもMVがフルで公開されてたら、しかもそれが曲だけでなく映像もセットで楽しめる作品やったとしたら、いつまでも再生回数伸び続けると思うんですよ。

いや分かるんよ、違法ダウンロード対策ですよね。分かるんです。そこは確かに消費者側にもアホがおるから難しい問題。違法アプリも後を絶たないですし。

でもそこはさ、CDの売り上げだけを見て対策するんじゃなくて、時代に沿ったやり方をとってほしいと思うんや。何ならCDのセールスを伸ばそうとする戦略は今後どんどん空回りしていくんじゃないかな。最近はサブスクリプションも充実してきてるし。他に色々やりようがあるはず。別に俺が何か行動を起こすわけではないです。言うだけです。そこはごめんなさい。

 

まとまりがないけど終わります。ツイートするには長くなりそうやったから記事に起こしたけど、そしたら逆に制限なくなって風呂敷広げ過ぎがちなの悪い癖。まぁ、一回言葉に残しときたいと思ってたからいいや。

では。

クリープハイプのすべ展・大阪に行ってきたのでただただ写真を貼り続けるだけの記事

LAMP IN TERRENの大阪ワンマンに行った次の日、実はちゃっかり梅田にて開催中の「クリープハイプのすべ展 -歌詞貸して、可視化して-」に行ってきました!10日以上前!

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僕はクリープハイプのライブを観たことがありません。チケットが取れなかったり、取れても仕事の都合で諦めることになったり、出演予定のフェスが台風で中止になったりと、全くクリープハイプのライブと縁がありません。

しかし、何故かライブ以外に関してはやたら運が良い。去年の12月、KANA-BOONのワンマン愛媛公演に行ったついでに道後温泉を観光した時、クリープハイプのコラボイベントがやってるのをたまたま見つけてめっちゃテンション上がったのが記憶に新しい。

今回も、テレンのワンマンのために関西に帰省するとなった時にたまたま開催中であることを知った。何なら元々この日はましのみのリリイベで梅田に行くつもりやったので、ベストタイミングすぎるやろうと。

別にこういうイベントには最初から興味がなくてチェックしてなかったというわけではない。道後温泉にしても梅田にしても、普段広島に住んでて行けると思ってないから意識してなかったんです。

とりあえず、行けるからには行っておかないと。というわけで行ってきました。以下写真を貼り続けます。

 

入場券は500円。梅田ロフトの5Fのレジにて買えます。んで入り口の受付でチラシと記念品の栞がもらえます。

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栞の栞です。全6種類らしいんやけど、イラストが違うのかな。書いてある歌詞が違うのかな。歌詞が違うとしたらこの部分が乗ったバージョンなのは嬉しい。『嘘だよ ごめんね 新しい街にいっても元気でね』のところが一番好きなので。

 

なんて感動していたいんだが目の前には早速社会の窓が。

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これマジで受付の目の前にあるんですよ。写真撮るの恥ずかしいわ。ちなみにこれ、社会の窓に手入れられます。無駄に凝ってる。

 

カーテンをくぐって次の部屋に行くとまたゲスいネタが続く。

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元ネタは "イノチミジカシコイセヨオトメ"。無駄に凝ってる。各文言と言い字体と言い誰が考えたん。顔写真のやつとか本人たち考案じゃなかったら肖像権云々で金取れるぞこれ。あと最上階のお店に「この先エレベーターあり」てあるけどどこに上っていく気なん。

 

次は "憂、燦々" の歌詞をモチーフにした海の家。

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ちゃんと砂が敷いてあって、簀の上を歩く形式になってる。何故かスタッフの名前が尾崎だけ全然知らん奴なのは置いとこう。

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腹立つなぁ…

 

次の部屋にはこんなものが。

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これ、実際にそれぞれの下の箱から頭を入れて覗けます。どうやら "愛の点滅" をモチーフにしている模様。ごめん、この展示だけ正直ちょっとよく分からんかった。箱が狭かったです← 男性には向かないかも知れない。

 

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続く "愛の標識" の標識。やっと、ちゃんと歌詞に沿った展示に出会えた。これは色んな人がSNSに載せてるのを見たことがあります。

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この "愛の標識" と "愛の点滅" は同じ空間にあります。交通シリーズって事なのかな。やっぱりみんなタクシーに乗ってるのかな。誠実さの欠片甘いなもうやめられない止まらない。

 

カオナシソングのコーナーもあります。最新アルバムから "私を束ねて"。

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楽曲にマッチしたダークな雰囲気がかっこいい。

 

次はビクターからユニバーサルへ移籍後の第一弾シングル "寝癖" をモチーフにした空間。

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壁に書かれた鏡文字を、

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鏡台越しに見ると反転して読めるという仕組み。MVの世界観も再現されてて感動。

さらにこんなものも。

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「今も大切ないくつもの過去」と称された引き出しの中身は、さすがにネタバレが過ぎるので控えます。

壁にMVも映し出されてました。

見返して気付いたんやけど、女の子高畑充希やったんですね…

 

次の部屋には "栞" の歌詞と、Radio Bestsellersのレコーディング風景が展示されている。MVも流れてました。

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改めて、いい唄やな。

 

次のカーテンをくぐると一転、カラオケボックスを模した薄暗い空間。

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BiSHのアイナ・ジ・エンド、崎山蒼志くん、吉田凛音ちゃん、yonigeの4組がそれぞれクリープハイプの楽曲をカバーする映像が順に流れます。

映像観てると結構時間食うので大体ここで後ろにいた他の客がつっかえます。

 

次で最後、物販コーナー。しかしここにも仕掛けが。

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よく見ると全部の陳列棚に "百八円の恋" の歌詞が表示されてる。でもこんだけあって108円の商品一個もないですからね。騙されたらあかんで皆さん。

ちなみに、実際に買うときはこの次にある出口から退場して、入場券を買った時と同じロフトのレジで会計します。スタッフさんが誘導してはくれるけど、一回会計の為に出てしまうと再入場出来ないので注意。

 

とか言うときながら、物販コーナーを出たとこには出口と反対側にガチャガチャコーナーとメッセージコーナーがあります。

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だからグッズを買う人は、必要ならば先にガチャガチャとメッセージ記入を済ませてから商品を取りに物販コーナーへ戻るのが良いのではないかと思われる。

ガチャガチャはしなかったけど、メッセージを小さく書かせてもらいました。

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この切実な願い。"ラブホテル" と『セックスしよう』しか書いてない寄せ書きに紛れてどんだけ純朴なんだ僕は。でもマジでライブ行きたい。もうここまで焦らされてしまったらフェスじゃ満足出来ねぇ。絶対ワンマン行ってやる。

 

ほんで物販コーナーに戻って、「クリープハイプのすべ手ぬぐい」を買って帰りました。

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今回の展示の元ネタとして使われてきた、可視化されてきた楽曲の歌詞が少しずつ載ってる。さらに両端にはそれらの曲名が展示順にナンバリングされてて、アルバムの曲目みたいになってる。ほんま凝ってる。

 

ほんまにファンには面白い企画でした。これで500円なら美味しいよ。2000円ぐらい取られてそうやもん、体感。

開催されてる事を知らずに関西に帰って、たまたま行くことができた今回のイベント。いつかはライブに縁が欲しいですね。マジで。いや、マジで。

イベントは3/17(日)までやってます。大阪の梅田ロフト5F。1〜4Fは通常のロフトなのでほんまにこんなとこにあるんかと思うかも知れませんがちゃんとあるんで安心して上っていってください。

あと2週間もないですが、興味のある方は是非。

 

では(=゚ω゚)ノ

愛が溢れ過ぎて過去最長の記事となったLAMP IN TERRENワンマンレポ

出ました恒例、帰省に託けて関西のライブ行くシリーズ。当日券でLAMP IN TERRENのワンマン大阪公演に行ってきました!一週間経ってもーた!

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12月にリリースされたアルバム「The Naked Blues」を携えてのツアー。テレンのワンマンは去年の6月に前アルバムのツアーに行って以来2回目(対バン企画は10月に行ってる)。前回は、その前の5月に行ったFM802主催Rockin' Radio!で初めて観てどハマりして衝動的に行ったので知らなかった曲も多かったんやけど、今回はしっかり過去作も含め聴き込んでから参戦。

会場は心斎橋BIGCAT。前回と一緒。どのみち当日券やからとゆっくりめに行ったが、BIGSTEP内の階段にはまだまだ行列が。公式からもアナウンスがあったが機材トラブルがあったようで開場が15分遅れてた模様。前売券の方々の列が途切れたところで当日券を買って入場しました。

今回は物販を我慢。アルバム封入の来場記念引換券でスペシャルチケットをもらうだけした。

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10分前ぐらいに入場。同じBIGCATでも去年のワンマンより人が多いように感じた。去年はもっと後方のスペースに余裕あったような気がする。

とか考えながら開演を待ってたが、5分以上過ぎても始まらない。しかもそういえば開演前のSEが無いなと。なんかあったのか?機材トラブルが長引いてるのか?とか思ってたら突然ショパンノクターンが流れる。後のMCで言ってたんだがSEが無いのは演出の一環やったそうです。一通り流れた後で徐々にノクターンの音量が上がり、同時にゆっっっくりと照明が落ちた。

10分ほど押しての開演。カーテンが開くとメンバー4人の姿。Vo. 松本大さんはまさかのキーボードの前に座っている。キーボードが真ん中よりちょっと上手側、そしてドラムの大喜さんがちょっと下手側にズレた位置取り。だから正面から見ると上手から順にベース、キーボード、ドラム、ギターと等間隔に並んでるように見える。

大さんがキーボードを弾き始める。一曲目は "I arosed" 。一曲を通して照明はまだ一部しか点かず、等間隔に並んだメンバーのシルエットが逆光の中に見え隠れする。もうこれだけでオーラがすごい。正面から定点で撮ってるだけでMVに出来そうな映えっぷり。

そのまま2曲目の "New Clothes" が始まり、ギター一本で弾き語るワンコーラスが終わって楽器隊が入ってくると同時に一斉に照明でステージが照らされ、中央に現れる筆記体で書かれた「Lamp In Terren」のネオン。めちゃくちゃかっこよかった。

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(この写真は終演後に撮影許可が出た時に撮ったものです)

このネオンがね、曲に合わせて様々な色に光るんですよ。鳥肌が全然自重してくれなかった。後のMCで言ってたんやけど大阪公演と東京公演でしかやらない、出来ない演出だそうです。来てよかった。先週の岡山公演行こうかなと思った時期もあったんやけどこっち来てよかった。

中盤は "at (liberty)" "亡霊と影" "凡人ダグ" とダークな曲が続く。クソかっこよかった。特にダグの大サビの声を張る感じがやばい…なんであれで喉を潰さんのか。あっいや一回ポリープ出来てるわ。懲りてへんのかこの人。好き。

そういえば "亡霊と影" では大サビ前に演奏が止まってアカペラになる箇所があるんやけど、演奏止まったとこでみんな曲終わりやと思ったんやろうな、拍手起こっちゃったの笑った。分かるよ、俺も初めて音源聴いた時これで終わりかと思ったもんw

"Beautiful" ではピンボーカルで踊るように歌い上げたり、かと思えば続く "花と詩人" ではまたピアノを弾いたり、全体的に魅せ方の幅が広がりまくってた。前回のワンマンと比べて大さんのパフォーマンスが格段にアクロバティックになってる。

しっとり聴かせるセクションが終わり、後半戦は "キャラバン" "オーバーフロー" で客席諸共飛び跳ね始める。メンバーの煽りに応じ、みんな大合唱。

からの "地球儀" では定番の大さんが客席に降りてくる演出。みんな揉みくちゃ。一気にオーディエンス一人一人の位置が変わった。最終的に大さん客に埋もれて引き返せなくなって「俺は戻る!俺はステージに戻る!!」て叫びながら笑ってて、大サビの入り歌えてなかったw 

盛り上がったところで本編はクライマックス。アルバムのラストナンバー "月の子どもたち" で幻想的な雰囲気を作り、続く曲振りへと繋がる長いMCを経て "BABY STEP" のイントロが力強く始まった。

…と思ったらすぐに演奏を中断。

何となく気づいてた。演奏が始まる直前に客席最前辺りから誰かが声を上げるのが聞こえたような気がしてた。どうやら客席前方の女性が体調を崩して倒れた模様。スタッフに抱えられて会場外へと退場。不穏な空気が流れる中、大さんが口を開いた。

「今、ふたつの気持ちがある。大丈夫かなって心配する気持ちと………出鼻挫かれた…」

会場が一気に笑いに包まれた。

「もう言っちゃうけどさ、今の曲が最後なんだよw え?どうする?俺さっきの長ったらしいMCもっかいやんの?w」

良い対応やと思う。シリアスにしすぎず、適度に笑いを取りつつもちゃんと心配してる。さすが。イケメンなのは雰囲気だけじゃない。

すると客席から「一曲挟もう!!」と野次が飛び、途端に客がみんな乗っかってその気になってしまってメンバー苦笑いwww 4人が集まって相談し、再び元の位置に戻ってきたと同時に大さん

「よし!セットリストにない曲やります!スタッフさんすみません、マジでリハも何もなかったやつなんで照明とか適当でいいです!あとはこいつら(客席を示して)が何とかします!」

一呼吸置いて大喜さんが刻み始めた入りのリズムに即、大歓声。テレンの楽曲の中でもシンガロングが巻き起こる人気曲のひとつ、"multiverse"。逆にこれ元々のセトリに無かったのか…マジで攻めてるな今回。サビもアウトロもコーラス隊3人とオーディエンスの大合唱が止まなかった。

演奏後に大さん「さっきの子、大丈夫かな。」(スタッフと確認)「あ、目覚ました?よかったよかった。こういうのってさ、申し訳ないとか思っちゃうと思うんだよ。気にしなくていいからね。いつでも戻ってきてください。まぁ俺らが彼女にも届くぐらいの演奏しなきゃいけないんだけどw 後ろの方とかでいいからね、ゆっくり観といてくれたら」みたいなこと言ってて、マジでフォロー完璧やなと思った。イケメンなのは前髪だけじゃない。全国のミュージシャンは参考にしてください。

トラブルを利用して逆に会場を一つにしたところでもう一度MCを挟み、再びラストナンバー "BABY STEP" が鳴らされる。

10月の対バンツアー時にアンコールで初めて聴いた、当時はタイトルも決まってなかった曲。MCで言ってたんやけど、この曲があっての「BABY STEP」ツアーという時系列ではなく、先にこのツアータイトルが始めからあり、タイトルが決まっていなかったこの曲を後から "BABY STEP" と名付けたそう。音源化され、アレンジも添えられ、より一層エモさを極めたこの曲を本編最後に聴けて良かった。

本編が終わりアンコール待ちの時間になると、前の方にいた女性陣が何やら合図をし、周りを巻き込んで "オーバーフロー" のシンガロングを歌い始める。少しずつ伝播していき、全体でシンガロングしながらメンバーの再登場を待つ形に。

再登場するとまずベースの健仁さんが「業務連絡でーす。来場記念品のチケット、もう受け取ってくれた人もいると思うんですけど、最初の10人分が間違えて明日の名古屋のチケットを渡してしまっているみたいですw 引き換えてくれた人たち、確認してもらって、名古屋になってる人は終演後に交換するんで持ってきてください!申し訳ありませんw」

何その可愛いミス。さっきのやつね。最初に言ってた引換券でもらえたやつね。「多分この辺の奴らとかそうなんじゃないかな」と大さんに示され、チケットを確認したのであろう前方の方々の中から「あwww」と笑い声が聞こえ、健仁さんが「あぁいた、それそれw」と笑ってみんなほっこり。名古屋公演に行った皆さん、あなたのチケットは一度大阪参戦勢の手に渡ったものかも知れません。

続いて大さんから「解禁でーす。」とアナウンス。5/2にFM802弾き語り部の出張公演と題して、もりのみやキューズモールでフリーライブが行われるそうです!

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マジでこの日の解禁やったらしい。終演後出てきたらこのチラシがいっぱい貼られてあった。さすが大阪公演。さすがFM802。GWの予定がひとつ増えた。今のところ連休10日もあって4/29のマカロニえんぴつワンマンしか予定無かったから嬉しい。

 

ここまで話してやっとアンコールについての話へ。大さんが言うには、本編に全力をかけてセトリを組んでて、アンコールは何も考えてなかったらしい。なくてもよかったと。アンコール待ちが手拍子だけやったら演らなかったかもとまで。「正直自分たちで歌うの恥ずかしいでしょ?みんなにも恥ずかしい思いまでしてもらってやっと演るつもりだったんですw」とのこと。"オーバーフロー" のシンガロングを起こした人たちはこの話を知ってたんやろうな。

アンコール曲はスタッフに選んでもらったという。初日の福岡は "L-R"、岡山は "ランデブー" だったらしい。ということは各公演で曲が違うのかな。何を演るんだろう。誰もがそう思ったその時。

FM802で初めてパワープレイをかけてもらった曲です。大阪のアンコールでこれを演るっていうのは思うものがあります」

大さんがそう言って歌い始めたのは "メイ"。

ありがとうございます。めちゃくちゃ好きなんですこの曲。テレンをまだよく知らない、何なら "緑閃光" だけ聴いて暗いバンドやなと思ってた頃、スペシャで初めて聴いてテレンの印象が一気に変わった曲。Rockin' Radio!で演ってくれて、テレンにハマるきっかけの一つとなった曲。色々思い出しながら聴いてたらマジで泣きそうになった。ほんまに、ほんまにこの大阪公演に来てよかった。

 

書いてたらえらい長くなったな。MCの内容までこんな事細かに書いたの初めてやわ。テレン愛が溢れてしまった。まともに聴き始めてわずか2年弱、ここまで好きになるとは思わんかったな。

実際、ほんとにいいバンドです。大型フェスの常連ではあるものの大きいステージを埋めるわけでもないし、メジャーデビューしてる割にはMVの再生回数も多くない。でも多くの人に愛されてて、一番長く続くタイプのバンドやと思います。

今年も永く聴いていくぞ!皆さんも是非!

 

では(=゚ω゚)ノ

 

 

LAMP IN TERREN

ONE MAN TOUR 2019 BABY STEP

2/23 心斎橋BIGCAT

セットリスト

I arosed
New Clothes
Water Lily
Dreams
at (liberty)
亡霊と影
凡人ダグ
heartbeat
innocence
Beautiful
花と詩人
キャラバン
オーバーフロー
地球儀
月のこどもたち
multiverse
BABY STEP

(en.)

メイ

ARKSってこれからどうするんだろう

NUMBER GIRL再結成ですってね。俺は全然曲を知らなさすぎて正直喜び方が分かりません。でもいかに多くの人に聴かれていたバンドかというのはツイッターのTL追ってるだけで想像がつく。ナンバガほど歌詞や曲名に名前を引用されてるバンドおらんしな。それほど、色んなバンドのルーツや憧れになってるんやろうなーって。去年復活したエルレなんかもそうですね。

さて、ナンバガエルレが復活して界隈が盛り上がる一方で、逆に活動を終えてこれから伝説になっていくんやろうなってバンドがある。

チャットモンチーです。

今の王道ギターロックバンドがみんなナンバガを聴いていて、今のメロコアバンドやパンクバンドがみんなエルレを聴いているのであれば、今のガールズバンドはみんなチャットモンチーを聴いている。みんな学生時代にコピバンを組んでいる。

そしてその中でも、今回紹介するARKSは一際その愛が飛び抜けている。

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女性ギターボーカルと、ベースとドラムの男という大阪のスリーピースバンド。2016年に初の全国流通盤「Image」をリリース。現在はベースが家庭の事情で休止中のため、サポートを入れて活動している。

曲はこんな感じ。つい先日公開されたMVやけど新曲というわけではなく、「Image」収録のライブ定番曲。

恋愛を主とする女の子の気持ちを、スリーピースならではのシンプルな演奏に乗せて歌うストレートさが特徴。チャットモンチーリスペクトがすごく伝わる。一回だけライブ観たことがあって、空いてたから調子乗って最前で観たんやけど、照れた。女の子に目の前でこんなこと歌われたら照れるわ。

実際、チャットモンチーのトリビュートアルバムが出る時、一般公募枠にしっかり応募している。ご存知の通り結果としては選ばれてないんだけれども。"コスモタウン" と "CATWALK" の2曲をYouTubeでも公開してるんやけど、マジで完コピ。声も似せてるからめちゃめちゃチャットモンチー。再現度ではアジカンのトリビュートに収録されたKANA-BOONの "君という花" を越えてる。何ならチャットモンチーの完結の知らせがある何年も前から、「チャットモンチーのトリビュートが出るなら絶対ARKSは入るやろうな」と個人的には思ってたぐらい。

そんなバンドなんです。

 

ARKSを知ってる人って大きく二つに分けられると思う。一つは流通前から普通に聴いてた人。もう一つは、ヤバTきっかけで知った人。

ヤバTきっかけってどういうことかと言うと、こういうこと。

ヤバTとARKSは地元も一緒で仲良くて、プライベートでも遊んだりしてる(このツイートに関してはみるきーうぇいやハウリングアンプリファーもいるけど)。さらに去年はヤバTが対バンにARKSを呼んだこともあって、一気に知ってる人が増えたんじゃないかなと。

さらに、ヤバTこやまさんが寿司くん名義でARKSのMVを手がけたこともある。

あと休止中のベースは、岡崎体育の "家族構成" のMVに出てる兄役の人です。"MUSIC VIDEO" の『仲良い人とかお世話になってる人を別撮りで歌わせる』のとこにも出てます。ヤバTと岡崎体育のコンビはNHKとの癒着を掴むほど有名やけど、実はARKSとも繋がりがあるんだよ。

 

そんなARKSやけども、このバンドにとってチャットモンチーの完結は間違いなく大きなターニングポイントになると思うんです。憧れや目標とする対象が失くなった時、人は一度立ち止まってしまいがち。

ちょうどチャットモンチーが最後のライブを行った去年の7月にリリース・MV公開された曲がこちら。

『夢の世界の中にいるあなたに憧れて5年経ちました どうやったらあなたに近づけるんだろう』『到底あなたに追いつけない自分が悔しくて涙が出るよ』

ここまでストレートにリスペクトをぶつけられる歌詞ないぞ。どんだけピュアなの。

この曲で憧れのバンドを送り出して、ARKSはこの先どうなっていくんやろうか。個人的には、チャットモンチーリスペクトを全面に出さなくても戦っていけるんじゃないかなと思うんです。憧れはそこそこに、もうチャットモンチーにならなくてもいいのでは。ARKSが追いかけているトップランナーはもう十分にリードしたところで一旦足を止めてコースを外れてしまったんやから。

というか、なれんだろ。チャットモンチーを継ぐガールズバンドになるのは誰だみたいな議論も定期的に為されるが、どのバンドもチャットモンチー並に売れたとしても音楽性をそのまま引き継ぐ事は出来ん。再来と言って期待されることもあるかも知れんが、結局はそこに自分たちの個性を足さなければそれ以上がないわけで。

 

実際、"トップランナー" のカップリング(収録順的には "トップランナー" の方がカップリングなんだが)の "バカ" を聴いた時は、新しいARKSが見えたなと思った。

これなんか流行りのナインスアポロ系の音してると思うんですよ。簡素そのものな構成やのに出来る音楽がどんどん広がっていってる気がするんだ。んで歌詞のストレートさは変わってないし。

 

ベースの休止でなかなか厳しい状況ではあるけど、新境地を開拓しながら途切れずに曲を作り、途切れずにライブを積み、もっと化けてほしいな。ヤバTや岡崎体育との癒着かってガンガン利用してくれて構わない。ライブの大半が大阪と東京やからなかなか観る機会がないんやけど、またいつか観に行きたい。

皆さんも是非聴いてみてください。公開されてるMVもそんなに多くないので。

 

では(=゚ω゚)ノ

バンドがバンドとしてタイアップされると嬉しいという話

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皆さんヤバTが出演するスーモのCM観ました?僕はまだ観たことないです。部屋にテレビ無いんで← まぁYouTubeで観たから内容知ってるけどな。スーモがヤバTのメンバーとして演奏してライブでダイブするっていう設定。面白い。可愛い。めっちゃ良い癒着。

思ったんですけど、バンドがタイアップついた時に、ちゃんとバンドとして出演するの嬉しくなりません?もちろん、テーマソングとかで流れるだけでも嬉しいけど、やっぱり本人が出演、それもちゃんとバンドとして出演してるとアガる。

 

例えばタウンワークのCMでダウンタウン松本人志がWANIMAのメンバーになってるやつあったじゃないですか。あれもめっちゃおもろかったし。まっちゃんに意見されてる時のKENTAの真顔なw

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ヤバTのライブにしろ、WANIMAのスタジオセッションにしろ、新メンバーが入って一緒に演奏してるって設定が、バンドであることをしっかり使ってていいなぁって思う。

 

あとdocomoのCMであった[ALEXANDROS]とかSHISHAMOも。ドロスはアヤノサンドロスとかいうてちゃんとライブシーンあったし、"Buzz Off!" ていうチョイスがまた良かった。SHISHAMOは最終的に本人たちも演技してましたね。docomoのこのバンドシリーズまたやらんかなー。

というか携帯会社は大体音楽関連がアツいよな。今auヤバTやしソフトバンククリープハイプやし。

 

キュウソのタマホームもそうですね。シンプルに演奏してたもんね。

最初マジでキュウソの曲かと思うもんな。ていうか "良いDJ" だよな。何ならこのタイアップの為に "家" も書き下ろしてんやし。そういえばこないだのワンマンのMC中にもタマホームってワードがでてきてたような気がするw

 

CM内でバンドパフォーマンスがあると、完全にバンドの宣伝にもなるし。そういう意味で、タイアップってほんまにアーティスト側としてもデカい話なんやろうなぁ。

曲だけ流れて「このCMの曲ええな、なんて人やろ?」から始まるより、始めから本人を見てもらってどんな人物か知ってもらえる方がそりゃ段違いに印象に残るしな。まぁ、本人出演まで出来る時点で大概有名になってる事がほとんどやけど。

 

CMソングのタイアップ取ったらCMに出演もしてほしいし、ドラマや映画の主題歌になったらモブでいいから一瞬映り込んだりしてほしい。大人の事情も色々あるんやろうけどね〜。とりあえず、どんな案件であれ好きなアーティストが大きめのタイアップを取った時は純粋に喜ぶタイプです僕は。

 

そんだけの話でーす。では(=゚ω゚)ノ

4,5年遅刻して空想委員会に出席してきた

皆さん三連休いかがお過ごしでしょうか。僕はほんまに予定なさすぎて金曜日に色々考えてました。同期も実家に帰った奴が多くて暇やし。自分は先週帰ったし。

 

そんな中でツイッターとか見てたら、空想委員会のワンマンが広島であるじゃないか。当日券あるじゃないか。というわけで急遽行ってきました!当日券でライブ行くの久々。

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去年の12月に、現体制での活動終了を発表した空想委員会。休止とも解散とも言わず「終了」やから、なんかよくわからんなぁという気持ちにならんこともなかったんだけれども。とにかく、当日券あるぐらいなら最後に観とこうと思い参戦しました。

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会場は広島SECOND CRUTCH。このブログを開設して以来初めてライブレポを書いた、 去年5月のパスピエのワンマン以来です。当日券なので入場もギリギリでほぼ最後列やったけど、全然メンバーの顔もはっきり見えるレベル。

 

17時半定刻に照明が落ち、これまで発表してきたインスト曲をミックスしたSEと共にメンバーが登場。

1曲目は彼らのMVの中で最多の再生回数を誇る代表曲 "春恋、覚醒" 。

改めて聴くとカッコええよな。イントロの爆発力すごい。ブチ上がる。ライブではキー下げるんやな。サビずっと高いもんな。しんどいんやろうな。

"独占禁止法" "完全犯罪彼女" と初期の代表曲が続くも、そこからは一転知らない曲が続いた。。。歌詞を聞き取って後で調べてみたらインディーズアルバム「僕はまだ必要十分条件を満たしていない。」収録の楽曲達でした。やっぱ最近の曲になると分からんなーと思ったらめっちゃ古い方の曲でした。

それが終わると自己紹介を兼ねたMCコーナーへ。委員長が「ただいま!」と投げかけ、みんなが「おかえり!」と返す。それに対して委員長「出身は青森県の八戸です!」おい!台無し!w

ギターの佐々木さんは盛り上げ担当でよく喋るってのは知ってたけど、思ってた以上に喋るね。んでベースの岡田さんは思ってた以上に喋らないね。

MCのあと、佐々木さんのリバーブのかかった怪しげなギターソロが始まって何かと思ったら、そこから弾き始めたのはB'zの "ultra soul"!佐々木さんが無類のB’z好きなのは有名ですね。その次の "切illing Me Softly" への繋ぎも滑らかすぎてクソかっこよかった。

"ワーカーズアンセム" では委員長、2番のAメロで歌詞を飛ばすw からの大サビ前の間奏ではPerfumeの "だいじょばない" のサビぶっ込んできたw 委員長が無類のPerfume好きなのはもっと有名ですね。以前NHKで放送してた、PerfumeがMCを務めた「MUSIC JAPAN」出演時にPerfumeメンバー3人の生年月日を聞かれて、全部完璧に答えててマジで気持ち悪かったのを覚えてます。

ちなみにこの後のMCで言ってたんやけど、"ワーカーズアンセム" はPerfumeからインスピレーションを受けて作ったらしい。だから "だいじょばない" を挟もうとしてたんやけど、そこに気を取られすぎて本編の歌詞飛ばしたとのことでした。確かに全然大丈夫じゃなかったねwww

Perfumeの "だいじょばない" て曲だったんだけどみんな気づいた?知ってる?」と委員長が問いかけると中ほどにいた男性3人が勢いよく手を挙げる。この人ら序盤からノリノリやったよなーと思ってたら

委員長「あぁそこね、その辺はまぁ知ってるよね」

認知されてんのかよお前ら

委員長「彼らはね、Perfumeが好きなんですよ。空想委員会よりもPerfumeが好きなんですよ」

いやそれはないやろ

いやでも有り得なくはないか…?Perfumeから空想を知ったというパターンも全然有り得る話か。そう考えたら夢あるよな。他のアーティストのファンを公言し続けることで知ってもらえる機会になるって、他のケースでももっとある話になったらええな。

この後は最後まで全部知ってる曲やった!"エンペラータイム" "難攻不落ガール" "波動砲ガールフレンド" の流れは激アツやったね。"空想ディスコ" では佐々木さんがフロアに降りてきてオーディエンスの真ん中で演奏したり、これまたPerfumeの "チョコレイト・ディスコ" を挟んで客を躍らせたりと大盛り上がり。今日は後方で大人見するつもりやったのにいつのまにか汗ばんでました。

本編最後は最新曲 "エール"。さすがにやるやろうと思ってたからYouTubeで予習しといて正解でした。

ええ曲やな。

 

 

アンコール、もとい彼らでいう「居残り」では初めに今後の活動について。メンバーは全員音楽は続けるみたいですね。佐々木さんとか既に色んなとこでサポートギター弾いてるしな。

演奏は1曲だけ。"マフラー少女"。いい曲や。この日めっちゃ寒かったから余計に。

すごく雰囲気の良いライブでした。

 

 

というわけで最初で最後の空想委員会のライブが終わりました。欲を言えば "八方塞がり美人" 聴きたかったなー。

このキュルキュルにエフェクトかかったギターリフは空想の特徴の一つやったよな。2010年代前半の四つ打ちギターロック(空想に関しては変拍子も多いけど)全盛期を盛り上げたバンドの一つだと思います。

最後にちょっと自分語りをすると、空想委員会を知ったのは弟きっかけ。もう4,5年前になるんかな?弟が、知り合いにライブに連れて行ってもらったんやったか、別のバンド目当てで行ったライブの対バン相手だったんやったか、なんかそんな感じでハマって買ってきたCDを聴いて、カッコええなと。

だから自分からライブに行ったことがなくて、というか機会がなくて。いつのまにか弟共々あんまり新譜も買わなくなってたんですね。というか悲しい哉それぐらいの時期から実際出るイベントとか対バン相手の規模も小さくなり始めてて。けどまさかそのまま活動に区切りをつけてしまうとは思いませんでしたね。残念。

だから今回こうして最後に観る機会があってよかった。初めて生で観て、改めて良いバンドやなと思った。また何かのイベントで観られる日があればいいなと思います。

とにかく、なんせアレだ。キュウソも言ってたけど、「推しは推せる時に推せ」だ。

 

では(=゚ω゚)ノ

 

 

空想委員会

ラストワンマンツアー「結び」

2/9 広島SECOND CRUTCH

セットリスト

春恋、覚醒
独占禁止法
完全犯罪彼女
自演被害依存症
単独飛行少年史
ベクトル
サヨナラ絶望人生
切illing Me Softly
ワーカーズアンセム
劇的夏革命
容れ物と中身
プロポーズ
純愛、故に性悪説
名前を呼んでくれ
エンペラータイム
難攻不落ガール
波動砲ガールフレンド
空想ディスコ
エール

(居残り)

マフラー少女

思いやりとマナーを持ってキュウソネコカミを推せる時に推せ

仕事終わりのド平日ライブ!!キュウソネコカミのワンマンに行ってきました!!ツアー序盤ですがめっちゃ事細かに書くのでネタバレ注意でお願いします!!

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会場は広島CLUB QUATTRO。平日ってこともあって直前まで0.3〜0.4シャングリラ(今回のツアーでは大阪のライブハウス、梅田Shangri-laのキャパである約350を一単位として数えるという謎の尺度を使用している。1シャングリラ=約350なので0.3〜0.4シャングリラは約100〜140人)ぐらいチケット残ってたみたいなんやけど、入ってみたら後部席まで開放されててパンパン。ほんまにソールドしてないのかあれで。

開演待ちの時に後ろの2人組が「終電間に合うかな、何時頃になるんやろ」「セトリ見たけど24曲ぐらいあったからな」「アンコールも3曲ぐらいあった」とか話してて、おい待て待てまさかそのまま曲名言わんやろうな…?と少しヒヤヒヤしました。同時に、自分も同様の状況になったら気をつけようと思いました。まぁ俺基本ライブ一人やから無いと思うけど。

 

19時に一気に照明が落ち、ついに開演!メンバーの登場とともに大歓声。ワンマンは初、フェスでしか観たことなかったからこんなに近いのはテンション上がった。

一曲目の "推しのいる生活" から会場がすごいことに。

凄まじいわっしょいコールで一気に大盛り上がり。掛け声や合いの手も分かりやすいしこの曲はもっと知られてもいい。

2曲目の "The band" では『誰かと幸せになったって』のとこでヨコタさんが結婚指輪を見せつけてみんな祝福の大歓声。ていうか2曲目から来てびっくりした、もっと終盤やと思ってた。さらに "メンヘラちゃん" "ファントムバイブレーション" てフェスみたいなセトリ。7,8曲で終わるんかな?と思うほど初っ端から飛ばしまくる。

続く "馬乗りマウンティング" → "ピクピク" → "死なんかなー" の流れヤバかったな。クソほどヘイト溜まってないと思いつかん選曲やで← "死なんかなー" はマジでびっくりした。曲名通り強烈な曲なので知らない人は是非。 「大事なお知らせ」というアルバムに収録されてます。

MCでセイヤさんが「聞いて!嬉しいことあってん!」と始めた話は、タワレコに挨拶回り行っても誰にも気づかれんかったのに、関係者専用エレベーターのところでクロネコヤマトのお兄ちゃんに気づいてもらえたというほっこりストーリーw その兄ちゃんがめっちゃ気を遣ってそうな様子でサインしてくださいって差し出してきたのがクロネコのキャップやったらしい。微笑ましすぎる。クロネコヤマトさんキュウソネコカミとのタイアップお待ちしてますね。

その後もまだまだ続く怒涛の曲たち。

"ただしイケメンに限らない" は音源やと正直ほとんど歌じゃなくてあんまり好きじゃなかったけど、完全にライブ映えする曲やと分かった。歌としてじゃなくネタとして。中盤の『ブスでもカワイイ子と付き合える』条件、原曲やと『めっちゃ優しいやん🙊』『めっちゃ気が効くやん🙈』『バリ手先器用😳』とか言うてるけど、そこをさらに引き伸ばしてひたすらアドリブで言いまくっててめっちゃおもろかった。「家族と仲がいい」とかに始まり、最後の方「かけっこで1位」「リレーのアンカー」とか言い出してもはやただの女子に人気ある小学生やんwと思ってたら「組み体操のピラミッドの3段目」で関係なくね???wwwとなって、からの「…書記!!!」で腹筋崩壊。ていうか俺中学のとき陸上部に入ってて生徒会もやってたからかけっこ1位でリレーのアンカーで書記やったけど全然モテへんかったわ!!ふざけんな!!

そして最後の歌詞『結局コミュ力。。。』がそのまま曲フリになって "こみゅ力" が始まった時の感動すごかった。なるほどって声に出た。

"TOSHI-LOWさん" ではついにセイヤさんが客席にダイブ!みんな一斉にセイヤさんのいる方へ押しかけもみくちゃ。斜め後ろから女の人の真っ黄色な声で「きゃあああああああセイヤさああああああん」て聞こえてきたのめちゃくちゃおもろかった。セイヤさん俺の上も歩いて行ったよ。セイヤさんの手掴んだしセイヤさんの足持って支えたよ。何なら途中で立ち止まった時に俺の目の前にいたよ。めちゃくちゃ目合ったよ。その気になればセイヤさんのチ◯コ掴めたよ。

"炊き上がれ召し上がれ" で人生初の全力モッシュをしてちょっとしんどくなってからの米ソング続き。"米米米米" は予想ついたけど、続く "家" でも歌詞を全部『米(まい)』に替えて大合唱。

レキシとのコラボ曲 "KMTR645" は完全にキュウソの定番曲になってるな!

サビでQのポーズするの楽しかった。『我が名はかまたり』を『我が名はヤマサキ』に替えて歌うのも安定。かまたりとヤマサキで完璧に韻踏めてるから聴いててめちゃくちゃ気持ちいいんよなw そしてオカザワさんがギターソロでセンターに出てきた!ネズミくんのデザインの特注ギター使ってたのここで気づいた。ネズミくん目光ってた。カッコよかった。

後半も"KMDT25" で盆踊りしたり、"ビビった" でクソワロダンスしたり、"DQNなりたい、40代で死にたい" でまたセイヤさんが人の上を歩いたりまたウォールオブデスがあったりと、観客と一体になったパフォーマンスが途絶えない。初のワンマンってことで、やってみたかったことが全部できてほんまに楽しかった。

最後は "わかってんだよ" "真面目に" でエモく締められた。ほんまに鳥肌止まらんかった。ほんま、そこまで散々がなり散らしてきたのに最後にビシッと歌い上げるのすごすぎる。それを一つのツアーで何十箇所と回ってるんやろ。どんな喉してんねん。汗かきすぎて身体の水分残ってなかったから涙出なかったけど普通に聴いてたら絶対泣いてたよあれ。

 

アンコール前のMCでは今回の動員について触れ、またBLUE LIVEとかの大きい会場でもやりたいなとか、いつか広島グリーンアリーナで出来るように頑張るとか、あいみょんいきなり当たり前のように横浜アリーナとかやばいなとか。w その流れでセイヤさんが言った「西宮の伝説KING BROTHERS、西宮で一番売れてるあいみょん、西宮に住んでるキュウソネコカミ」がおもろかったw 最後だけただの事実w でもグリーンアリーナで演る日を待ってますよ。20シャングリラ(=約7000人)を前にパフォーマンスする日を待ってますよ。

アンコールでは "ハッピーポンコツ" と "越えていけ" を。改めていい曲やんなほんまに。本編の "わかってんだよ" と "真面目に" 堪えたのにまた泣きそうになったわ。身体の水分振り絞って涙出そうになったわ。

アンコールも終わり、最後に写真撮影。

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めちゃくちゃ楽しかった!!

 

 

…と思ったらセイヤさんがいきなり

「一曲演らせてくれ!!ネズミギター弾きたい!!」

もう大歓声。さっきのギターね。 "KMTR645" の時に書いたオカザワさんのギターね。本当の本当に最後、"良いDJ"。そんなことあるんか。写真撮った後にやっぱりもう一曲って、どんな演出なん。全公演で同じことやってんのか今回だけマジで高ぶって演ったのか知らんけど、それを思いつく精神がほんまに素晴らしい。人を楽しませる事に努力値全振りしてる。

何より "良いDJ" 好きなんよ。最近はフェスでもリハで演るか演らんか程度になってた印象で、もう過去曲になっちゃったのかなと思ってたから、ほんまに嬉しかった。最後の最後まで全員が笑顔を絶やさなかったライブやったと思います。ほんまに。

 

 

物販ではタオルとラババンを。ネズネコ可愛いー。

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ここにも「オモイヤリ&マナー」て書いてるよ。写真では見えないけどラババンの反対側にも書いてるからな。どんだけ思いやりとマナーを大事にしたいんだよ。好き。だからキュウソを好きになるんですよね。普段しないモッシュやダンスも一緒になってやって楽しめるのは、ちゃんとキュウソがそういう空間を作ってくれてるから。セイヤさんが「俺以外ダイブ禁止!!」てちゃんと伝えてくれるから。激しいライブをしてるようで、実はそういう雰囲気が得意じゃない人に一番優しいバンドなんじゃないかなと思います。

 

あと、サイン入りポストカードがついてくるってことで「ギリ平成」の初回盤も買った。

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リリース当初に通常盤買ったもののやっぱり初回盤が欲しくなってたので、ちょうど良かったです。

 

とにかく楽しかったーーー初ワンマンやったけどやっぱりフェスで観るのとは格が違うね。これからも推していきたいね。

皆さんも是非行ってみてください!まだまだツアー続くので!何ならまたその次のツアーも決まってるので!

では(=゚ω゚)ノ

 

 

キュウソネコカミ

「DMCC REAL ONEMAN TOUR 2019 -Despair Makes Cowards  Courageous- 〜ギリ平成〜」

2/6 広島CLUB QUATTRO

セットリスト

推しのいる生活
The band
メンヘラちゃん
ファントムバイブレーション
馬乗りマウンティング
ピクピク
死なんかなー
遊泳
ただしイケメンに限らない
こみゅ力
TOSHI-LOWさん
炊き上がれ召し上がれ
米米米米

MEGA SHAKE IT!
KMTR645
KMDT25
ギリ昭和
5RATS
ビビった
DQNなりたい、40代で死にたい
わかってんだよ
真面目に

(en.)

ハッピーポンコツ
越えていけ
良いDJ