たなさと

バンドを語りたい、ただそれだけ。CDレビューやライブレポなどもするので一応ネタバレ注意

ベストアルバムがベストなアルバムであるには

いきなりですけどあべまの新曲いいよね。2曲MV出たけど両方いいよね。

公式ツイッターフォローしてるくせに情報見落としてたんやけど、2019年に初のベストアルバムをリリースするみたいです。

 

ん?

 

初のベスト?

 

あなたシングルコレクション出してませんでした?

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あぁそうか、シングルコレクションとベストアルバムは別のものなのか、シングルコレクションはベストアルバムとは言わないのか、と思うと考えさせられるものがある。深い。

言われてみればそうなんですよね。どんなアーティストでも、シングル曲が全て名曲とは限らないし、逆にアルバム曲でもライブの定番曲やファンの間で人気な曲もある。そう考えると、シングル曲の寄せ集めをベストアルバムと言っていいのかはそりゃアーティストによるよな。じゃあどんな選曲をしたベストアルバムが本当のベストアルバムと言えるのか?ベストなベストアルバムって何なのか?人それぞれ、アーティストそれぞれやとは思うんだが。

今回はそんな事を考えながら、色んなベストアルバムを紹介する回になっております。

 

俺が思うに、CDの当たり前の要素である「収録内容」「曲順」「ジャケット」の3つが大事かなと。マジで当たり前ですけど。これらのどれにもアーティスト本人側のこだわりが感じられなければ、そんなベストアルバムは曲を詰め込んだただの商品になってしまうと思います。オリジナルアルバムやシングル以上に。

普段から大概のCDを買ってしまってる俺にとっては、ベストアルバムってなかなか手を出す気にならないんですよね。だってほとんどの曲を既に持ってるんやもん。何なら大体のベストアルバムはアーティスト側レコード会社側が契約満了するためにリリース枚数稼ぐもんやと思ってます。中途半端なベストはあんまり良いイメージないです。

だからベストアルバムの売り出し方って結構難しい問題やと思うんですよ。ファンアイテムとしての魅力を高めにいくのか、新しく聴き始める人への入門編にするのか。未発表曲なり初回盤のDVDなり、作品に何かしらの付加価値をつけないと元々のファンにはわざわざ手に取ってもらえないし、一方で少なくとも代表曲は網羅できていないと新規の顧客への間口を広げられない。

 

更には、人気曲であればあるほど、それまでの旧譜における立ち位置が際立っている場合がある。この曲はあのアルバムの何曲目に入ってるからいいんだ、あの曲はカップリング曲だからアルバムに一切入ってなかったのが良かったんだ、みたいな。

そう言った面で、ベストアルバムの収録曲の決め方でよく用いられる「ファン投票」って制作側からしたら割と楽な手法なんじゃないかなと。曲を決めるのは消費者サイドやから大多数の要望に応えられてるし、曲順も迷ったら得票数順に並べれば済む。

投票で決められたもので最近リリースされたところやと、グッドモーニングアメリカの初のベストアルバム「the BEST HIT GMA」とか。

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すっかり人気が落ち着いて、たなしんのファイヤーも風前の灯と化しているグドモですが、俺はこのベスト割と気に入ってます。流通盤には収録されてこなかった曲たちが見事に票を集めて初の音源化。個人的に "カラツ風ガ吹キツケル" がずっと聴きたかったので大満足。1曲目が新曲でそれ以降は得票数順なんやけど、納得のメンツの納得の並び。ちゃんとファンの思いが反映されてるベストアルバムやと思います。

まぁ1曲目の新曲のMVでスベり散らかして台無しになってるんですけどね。羽生結弦も驚きの圧巻の滑り。そこだけ残念。諦めるな。開き直ってプロモーションでふざけるな。面白くないから。


 

後は、単純な話ですが、曲数の多いベストアルバムは買う価値あるよね。キャリアの長いバンドほど、代表曲も多いわけで。去年リリースされたBIGMAMAの「BESTMAMA」なんかもそう。

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発表された直後にメジャーデビューしたから、早い話これもインディーズ契約の枚数稼ぎだったんだろうなと思う。でも、BIGMAMAは既に作品数がかなり多い上に、その中で色んなところからセトリ組んでくるから、どれから聴けばいいか分からない人には「BESTMAMA」は本当にオススメできる。やたら安いし。

他にも今年リリースされたTHE BAWDIESの「THIS IS THE BEST」、少し古いところやとandropの「and/drop」なんかもその類。基本2枚組でリリース順に並べて最後に新曲足しとけばまず間違い無い感ありますね。初心者に優しいベストアルバムです。

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逆に9mm Parabellum Bulletの「Greatest Hits」なんかは、収録曲自体ではリスナーに媚びずに、上手く付加価値をつけた例かと。

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本編のCDはそれまでの表題曲たった11曲をリリース順に並べただけ、新曲も無し。これだけだったらベストアルバムとしてはかなり物足りなかったかも。でも初回盤に20トラックものライブ音源が収録されてて、メンバーのライナーノーツも入れられてるから、そちらでファンにも良いアプローチができたのではないかと。まぁ9mmの場合シングル曲はどれも現役やから、初めて手を出す人もまず本編だけ聴いといて間違い無いけどね。入門編としては十分すぎるラインナップです。いつまで "Discommunication" で踊らせる気だこの人たちは。10年以上、いや5年以上メジャーでやってるバンドで、メジャーデビューシングルが未だに定番曲になってるバンド、他にいくつある?


 

ここまで曲目の話をしてきましたが、次はジャケットに焦点を当てようかと。

アーティスト側がそのベストアルバムの制作にどれぐらい入れ込んでるかって、ジャケットを見れば一発で分かる。冒頭で挙げた阿部真央のシングルコレクションなんかは、本人が写った撮り下ろしのものが使われてるから、ちゃんと本人が携わったことが伝わってくる。その話でいくと、さっきのBIGMAMAや9mmもジャケットはシンプルすぎたところがあったかも。

内容もジャケットも酷いベストアルバムってこういうのです。

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本人達もネタにしている、The Mirrazの完全非公式ベスト。メジャーに行く間際に出したからまんま契約枚数満了のためのもの。公式のディスコグラフィーにすら載ってない。インディーズベストと称しながらインディーズ作品8枚(シングル2枚、アルバム6枚)ある中で何故か2枚のアルバムからしか選曲されてないのもめっちゃおもろい。出す意味あったんか?金かけてる感じはないけどそのわずかな制作費すら勿体なかったんじゃないか?

ちなみにそのあと出した公式なベストアルバムは一転、選曲を見てもジャケットを見ても良ベストです。やっぱりミイラズには木乃伊くんがいないとね。

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ミイラズのインディーズベストもそうやけど、本人達が一切関わってないベストアルバムってほんま誰が買うんだよって話。収録曲、曲順、ジャケット全てにおいて何の思い入れもない。

その最たる例がこれ。

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クリープハイプ名作選」。懐かしい。本人達に全く知らされず発表されて、レーベル移籍問題にまで発展したのももう4年前。ビクターが勝手に制作したものやからインディーズ時代の曲は一切入ってない(何ならメジャーシングルのカップリングとして収録されたライブ音源が使いまわされてるからもっと印象悪い)し、ジャケットもメジャー作品のものをベタベタ貼り付けただけ。クリープハイプみたいな10年以上の下積みがあるバンドに対して、メジャーデビューしてからのたかだか2年ちょいのキャリアから掠め取ってきた曲詰め込んで、何がベストアルバムだよ。レコード会社と所属アーティストとの関係性が見えた1枚でした。

古いところまで遡ると、スピッツも自分達の意向に反するベストアルバムを巡ってトラブったみたいですね。そこまでしてリリースしないといけないもんなんやろうか?業界の話は分かりません。

 

 

逆に、収録曲、曲順、ジャケット全てにおいて完璧なベストアルバムってこういうのです。

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「高橋優 BEST 2009-2015 笑う約束」。マジで非の打ち所がない。まず名前から凝ってる。「笑う約束」なんて言葉どっから出てきた。

メジャーもインディーズもシングル曲もアルバム曲も関係なく選曲、さらに4曲も新曲が入っている。曲順もリリース順じゃなくきちんと構成されていて、「選び抜かれた楽曲たちで新しいアルバムとして完成している」と言った感じか。更には「笑う約束」という作品名にちなんで、黒文字で刷られている歌詞の中で全ての「」の文字を赤文字に変えているという徹底ぶり。

リリースに合わせて "福笑い" の新バージョンMVも制作。

このアルバムは本当に今からでももっと売れてほしい。というか高橋優がもっと売れてほしい。主観です、完全に主観です。好きなんです優さんが。皆さんよろしくお願いします。

 

他には、今年リリースされたサカナクションの「魚図鑑」。

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限定盤は3枚組で、それぞれに「浅瀬」「中層」「深海」という名前をつけてる。「魚図鑑」という作品名に沿ってコンセプトを一貫させつつ、完璧に自分達の楽曲を分析した上でそれぞれの立ち位置を把握しきっている。強い。選曲や曲順がしっかりしてるどころの話じゃない。新曲 "陽炎" も入ってるし、ブックレットやらDVDやらでもうボリュームがすごい。ロックバンドのベストアルバムでこれを越えるものは当分出ないと思ってます。

まぁ俺は買ってないんですけどね。

 

後はback numberの「アンコール」も良いですね。新曲こそ入ってないけど、全シングル曲をしっかり網羅しつつインディーズ曲・アルバム曲も人気どころを押さえてある。曲順、ジャケット、タイトル、販売形態も考え込まれてて良作やと思います。

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知らん間におかんが買ってました。

 

内容的にはかなり良いんやけど結果として存在自体がネタになってしまったベストアルバムをひとつ。

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出ました夢アド。俺すぐ夢アド出す。

夢アドが5人だった頃、当時の元メンバー山田朱莉が、流出した裏アカでのファンdisり&YouTuberとのスキャンダルで炎上し活動自粛。また5人で活動できるようにと「5」と言う名のベストアルバムをリリースするも、その直後に結局そのまま脱退。マジで見てられんかったね。このベストに関しては大人悪くない。山田さんが悪い。むしろ大人かわいそう。事務所もレコード会社もマネージャーもかわいそう。もちろんメンバーも。

黒歴史みたいになってしまってるベストアルバムですが、内容はほんとに良いです。それまでのシングル全部買わんでいいぐらいのボリュームで未収録曲も入ってる。初回盤DVDのライブ映像もぜひ。

 

いかがだったでしょうか。色々持論を展開してきましたが、結局はそのアルバムが売れてアーティストが広く知られればいいんです。俺は。まぁサカナクションとかback number辺りは既に意味わからんぐらい売れてるけど。今回肯定的に紹介した作品はほんまにどれも良いから、詳しくない人たちにも入門編として手に取ってもらえたらなと思います。ちなみに俺が今欲しいベストアルバムは赤い公園の「赤飯」です。

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次は今売れてるどのバンドがベストアルバムを出すか予想してみたりするのも面白いかも知れませんね。俺は[ALEXANDROS]かSHISHAMOあたりじゃないかと。

 

最後に、俺が人生で初めて買ったベストアルバムを載せて終わります。高1の時にブックオフで中古で買ったのを覚えてる。そのあと結局全アルバム揃えるほどハマるんやけど、今思えば各作品から満遍なく選曲されてて、曲によっては再録もされてる、良いベストアルバムやったんやなぁと。

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改めてELLEGARDEN復活おめでとう!!

新譜が出ることを楽しみにしてます!!

 

 

では(=゚ω゚)ノ

バンドを応援するということ

ありがたいことに、自分が現在進行形でCD買ってライブ行ってグッズ買ってるバンドってみんな安定して活動してるんです。いつもありがとうございます。これからも良い音楽を生み続けてください。

一方で、不思議なもんで、昔好きやったけどそういったことをするまでに至らなくなった、もしくはそもそも至ってなかったバンドって綺麗に解散していくんです。不思議なもんで。

 

こんだけ多くのバンドを聴いてると、どうしてもその中で優先順位が付いてしまうんですよね。意図せずとも。バンドとしての優劣じゃないですもちろん。自分の入れ込みようの話。新しいバンドを次々に見つけていく中で、それまで聴いてたいくつかのバンドに対する熱量が下がっていることはあります。いつのまにかCDを買うまでではなくなってYouTubeでMVを観る程度になってたり、新曲すらすぐにはチェックしなくなってたり。

そうやって、決して興味がなくなったわけでも飽きたわけでもないんやけど離れていったバンドが解散とか休止とかすると、もちろん悲しい一方で、自分が偉そうに残念がる権利があるのかと思ってしまわなくもなくてやるせない。

少し前に最初で最後のライブを観てきたAqua Timezなんかまさにそうで。最新のアルバム(結果として最後のアルバムになるわけだが)が良すぎてたまたま再熱してたけど、CDだってマメに買ったりはしなくなってた。

他に思い浮かぶところで行くと、plenty、Kidori Kidori辺りがそう。

 

plentyなんか今でもふと聴きたくなる。元々こんな雰囲気やから外れ曲・捨て曲なんて概念がない。強いて言うなら上に貼ったような初期曲が強すぎたところはある。まぁでもただただ俺が勝手に他のバンドに浮気してるうちに解散しただけ。解散前の最後のツアー、チケット取ったけど研究室で行けなかったんだよなぁ。悔やまれる。

ボーカルがソロデビューするから、また聴きたいな。

 

Kidori Kidoriは正直ごめんなさい。シフトチェンジ後も好きやったけど、せっかく帰国子女なんやからせめて英語詞は貫いてほしかった。↑これが↓これだよ。

オリジナルメンバーのベースが抜けた時点でかなりしんどかったんやろうな… あの人の気色悪いベースが魅力のひとつやったからなぁ。未だにあんな音を出すバンドが見つからない。誰かいいバンド知ってたら教えてください。

ボーカルは今suhm(サーム)という名前でソロプロジェクトを立ち上げてる。

帰ってきた全編英語詞。バンドサウンドから抜け出して好きなことやってますね。完全に洋楽に寄せて行ってる。音源化はよ。

 

 

逆に、そもそも良さげなバンドを見つけても「今は◯◯(別のバンド)の方が好きやな」「まだいいかな」と様子見に回って、それっきりってバンドもたくさん。これに至ってはMVの再生回数ちょっと稼いだだけですからね。

先日解散を発表したLILI LIMITやDIALUCKもその典型。気に入ってはいたけど、YouTubeで観るばっかりでCDを買うには至らず、ライブに行く機会も最後までなく。

 

ボーカルギタードラムが男、ベースキーボードが女というまさにサカナクション2世。ボーカルの声も特徴的で割と気に入ってたんやけど、メジャーデビュー後しばらくしてからいまいちパッとしなくて、俺も手を出さずに終わってしまった。何なら去年のミナホ出てて候補の一つには上がってたんやけどな。観に行けばよかったなぁ。

 

DIALUCKはこの気だるげに歌う感じが可愛くてあとボーカルも普通に可愛くて今思えばなんでCD買わなかったんやろうと。大阪のガールズバンドってことでyonigeやHump Backと肩を並べて頑張ってほしかったけど、そんなことを言う権利も俺にはないように思う。

というかこの可愛いボーカルは実は昔yonigeのドラムだったそうで。解散するんならyonigeに帰ってきてくれたりしないだろうか。いや都合よすぎるよな。

 

この辺のバンドに関しては、何なら「好きになってから解散してたらもっと悲しかったからまだよかった」「どハマりする前でまだよかった」という考えがよぎってしまうことがあって、自分でも最低やなと。こんだけ知ったような口でMV貼って紹介するんなら前々からもっと応援しとけよって話ですよね。本当にファンだった人がいたらごめんなさい。 

 

自分と同じような感じで多くの人が聴かなくなって、もしくは手を出さずに終わって、結果だけ見ればバンド側からすればファンが減った・増えないのと同じですから。それはいずれ利益が出る出ないの話になってきて、そりゃ活動を続けることは難しくなる。

だらだら書いてきたけど、ここから更にだらだら書きますよ。何が言いたいかって、バンド、ひいてはアーティストを応援することって彼らにこちら側から消費者としての還元行為を行うことだと思うんだよねって話なんです。アーティストに利益が入るやり方を取らなければ泥棒と同じ。ちゃんとした店でCDを買ったりレンタルしたり、サブスクリプションサービスでお金を払って曲を聴いたり、ライブに行ってグッズを買ったり。

違法アプリはやっぱりやめてほしいなぁ。同じ無料ならYouTubeで観て再生回数稼いでる方がいいよ。お金がないのならそれはやっぱり我慢するとこはするべきやと思うし、無料というだけで安易に飛びついてほしくない。俺は一生否定し続けられる自信ある。でもそれで曲を聴いたのがきっかけでライブに足を運べば結果的には貢献できるわけやから難しいんですよねー。

あと曲を聴くこと自体にアーティスト側への利益が生まれてないという意味では、中古でCD買うことも同じですね。メルカリとかも。俺とてブックオフで中古品を漁るのも好きやから何とも言えない。まぁこれらはまだお金払う気があるから社会全体を見れば経済回してなくもないからええか。購買活動そのものにバンド産業が絡んでないけど。でも自分でお金を出してる以上、新品でもCDを買ったりライブに行ったりといった先の投資に繋がる未来はまだ見えてるように思う。

 

結局のところ、この問題に結論は出ない。俺は出せない。推奨案を提示するだけ。人それぞれ。でも今回紹介してきたバンドは少なくとも俺が還元しなかった・するのをやめてしまったことがコンマ0数パーセントぐらいは原因になって解散していったのかなと考えると、やっぱり良いものにはお金払っていきたいよねと思います。俺だってお金が無限にあるわけではないから全てのバンドを応援するには限界があるけど、せめてね、CDを買ってないバンドはYouTubeで多めに視聴するとか、フェスで見かけた良さげなバンドをこのブログで紹介して普及するとか、いい塩梅でやっていけたらなと。もちろんリスナー側にはどうしようもない問題もアーティスト側 レコード会社側 事務所側 大人側にはあるんでしょう。でも、だからこそ、聴く・観る側の人間である僕たちは、彼らの創る音楽に最大限誠実に触れていきませんか、というお話です。

 

では(=゚ω゚)ノ

みんなそろそろさらばルバート、空を飛ぶに気づいて

この記事のタイトル見ただけでもどこからどこまでが何なのか分からんわな。そういうとこなんかな。

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はい、「さらばルバート、空を飛ぶ」という名前のバンドです。恐らく、このブログで紹介するバンドのマイナー度を大きく更新します。SNSですら好きだという人を見かけない。

でも割と実力派なんですよ。2011年結成、2013年に打首獄門同好会やドラマチックアラスカを擁するLD&K主催のオーディションでグランプリを獲得。2015年にはKi/oon Music主催のイベントにオーディション枠で勝ち上がり出場。新木場COASTでKANA-BOONBLUE ENCOUNTなどと共演してます。しかもこの時に同じくオーディション枠で出演したバンドの中にCHAIがいます。結構なメンツでしょ?まぁでもこの時のメンバーがボーカル以外誰も残ってないんですよね。脱退と加入を繰り返しまくっている。そういった活動の不安定さが知名度の伸び悩みの原因なんだろうか。

そんなバンドですが、新譜がめちゃくちゃ良かったので紹介したいと思います。誰も知らんバンドの誰も知らんアルバムに入ってる誰も知らん曲のレビューをどうぞ。

 

と思ったけど、せめてどういうタイプのバンドなのかぐらい知ってもらわないと、皆さんはきっとパソコンであればブラウザの戻るボタンを押してスマホならばアプリを落とすと思うので、まずは一曲紹介します。これは新しいアルバムに入ってる曲ではないです。俺が注目するきっかけになった曲です。

 

2020/10/23追記

MV消えてる…なんで…

"待って、待って、待って!" という曲です。いつか聴ける機会があれば是非…!

 

イントロ1秒聴いただけで「おっ?」てなりません?俺はなった。こういう感じのバンドです。

 

さてまずはアルバム名とジャケットを。

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「シュール・モア・リズム」。もちろん流通なんかしてません。会場or通販限定。関西はおろか西日本でライブをする事もほぼ無いため会場で買う選択肢すらないので、通販で買いました。

とりあえず一通り聴き流してもらいたいので、アルバムのトレイラー置いておきますね。

では各曲のレビューいってみましょう。

 

 

M-1 べらんめえ

最初聴いた時リズムが全く取られへんかった。イントロは5拍子?なのか?このリズムで裏打ちを通せる曲を俺は他にkidori kidoriの "Come Together" しか知らない。

トレイラーでも分かるように、サビで「べらんめえ」て言ってるんですけど、サビの歌詞全部英語なんですね。ここ「Better me」つってるんですわ。なるほど。まぁ文法的に間違ってるけどね。ちなみにこの次に「てやんでえ」としか聴こえないところがあるんですけどここは「Day & Day」でした。遊び心。

 

M-2 鮮やかな計画

公式が載せてるライブのセトリを見てると、割と前から披露されてたらしい曲。イントロからサビから、まさに俺のイメージするさらばルバート、空を飛ぶって感じの曲。歌詞の中に「C8H10N4O2」「C6H14N4O2」というフレーズが出てくるんやけど、まぁ俺は分子式やって気づくよね。調べてみたらそれぞれカフェインとアルギニンだそうです。だから何なんやろう。分かったところで歌詞の意味は分からんかったわ。

 

M-3 アフター・フェスティバル田中

名前。俺。そういうこと。だから好きなの。ベースの人が田中千秋楽っていう名前なんやけど(もちろん芸名やけど田中は本名なんやろうな)、ひたすら田中さんをイジってる曲。歌詞に「田中」という単語が9回出てくる。完全に遊んでる。

ちなみに田中さんはベース担当なんですが、さすがにイントロはエフェクトの効いたカッコいいベース始まり。見せ場があって良かったね田中さん。本人はブログでイジメです言うてるけど。2番を通して後ろでなってるスラップもカッコよくて、ベースの音が好きな田中としてはたまらん一曲です。

 

M-4 ライライラ

個人的に新しい一面を見たなと思った曲。こんなお洒落な曲もあるのかと。さらばルバート、空を飛ぶのCDは今回買った新譜以外にもう1枚持ってて(というかこの2枚しか通販ですら買えない)、そのアルバム「点滅の跡」にはこういう曲はなかったから新鮮やった。タイミングがアレやけどそっちのトレイラーも貼っときましょうかね。

冒頭で紹介した "待って、待って、待って!" はこのアルバムに収録されてます。

 

M-5 夜

MVが出てます。

ギターピロピロ高速四つ打ちの激しい曲が多い中で、この曲でMV作って勝負しにくる覚悟がすごいなと。まさにこのMVの通り夜道を歩きながら聴きたい。曲が進むにつれて演奏が大きくなっていき、ボーカルも消え入りそうなかすれ声から力強く張った声に変わっていく曲展開。Cメロ前のギターとかもはや幻想的。

MVの最後の最後に夜が明けて一瞬明るくなる演出もかっこいいね。

 

M-6 ワンシーン

さらばルバート、空を飛ぶとしてはかなり異質。めちゃめちゃ演奏がシンプル。このバンドにエモさを感じるとは思わんかった。アルバムを締めくくるにふさわしい一曲。ライブのラストナンバーがこれでもバチっと決まりそう。

ひとつまえの "夜" にもこの曲にも「鮮やか」という言葉が使われてて、"鮮やかな計画" との繋がりを感じる。曲調は全然違うこの三曲でアルバム全体の世界観の統一感が強まって完成度が上がってる。ほんまに鮮やかなアルバム。

 

 

いかがだったでしょうか。今までで一番何言うてんのか分からん記事やったと思います。だって誰も知らんバンドの誰も知らんアルバムに入ってる誰も知らん曲のレビュー(2回目)なんだもの。ちなみにこのアルバムからもう一曲、MVの撮影が済んでるようで。公開が楽しみ。どの曲かな。

 

何かのきっかけがあれば爆発的に知名度が上がると思うんだが。。。ボーカルのルックスはサブカルど真ん中やけど楽曲のかっこよさのツボがひと昔前なんよな。残響系というやつなのか?なんせ今のバンドシーン向きじゃない。けどこのまま埋もれさせとくのはもったいないので、このブログで少しでも普及できたらなと思います。さっきも書いたけどCDは通販か会場でしか買えません。当然配信もしてません。Apple MusicやSpotifyでは、先述のオーディションでグランプリを取った時の楽曲 "狂乱の疲労宴" のみ試聴できます。そんなレベルのバンドですがぜひ。

 

最後にもう一曲ぐらい貼っとくか。


 

 

では(=゚ω゚)ノ

レルエのライブを今のうちに観ておきたい、そしていつか大きい会場で観たい。

突然ですが、バンドの音楽性やキャラが会場にマッチしてるかどうかって大事ですよね。

例えばマイヘアやフォーリミなんかは今でこそホールや武道館で演ってるけど、せっまいライブハウスでガチャガチャ演ってるのも様になる。

一方でサカナクションとかレベルまでデカくなったバンドはもう小さいハコで演ってるとこなんかもうイメージ湧かないですよね。まぁ売れていくにつれて世界観が壮大になっていってるからやけど。

広くても狭くてもいいけど暗いとこでゆったり観たいバンドもいますよね。昔、plentyが快晴の下で演奏してるライブ映像を観てコレジャナイ感を覚えた記憶があります。

賞味期限4年半過ぎたミートボールこと我らが岡崎体育は、ついにさいたまスーパーアリーナでのワンマンを実現させる事が決定しました。本人はずっとそれが夢だと言って活動してたし、盆地テクノと称するあの音楽はふざけてるようでしっかりデカい会場でゴリゴリ鳴らす姿を見据えて作り込まれてきたと思うんです。

 

そういう点から観て、今回見つけたレルエというバンドは完全に、デカくなる野望を持って音楽をやっていると思います。大きいホールとかフェスのトリとかで盛大に演ってるイメージが湧きまくる有望株。

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まずは一曲。

なかなか壮大な事やってらっしゃる。

サウンドサカナクション好きにはぶっ刺さるし、とは言えそこにバイオリンがあるから差別化は図れている。ボーカルの声もなかなかあざとい。ハイトーンなんやけど低いところで掠れてるのとかセカオワ深瀬っぽい。ア段の文字の発声の仕方がまんま深瀬。

コメント欄を見てると他にも色んなバンドの名前が挙がってる。他のアーティストを引き合いに出すことでばっかり評価されてるのもアレやけど、「◯◯のパクリ」「これなら◯◯でいい」みたいな否定的な意見は無い。確かに最近の、シンセを取り入れてるバンドの色んな要素が凝縮されてるように思う。

バイオリンと電子音の絡みがマジで特徴的。調べたらメンバーの女の子がバイオリンとシンセ両方担当してるようで。明らかに両方の音鳴ってる曲いっぱいあるんやけどライブの時どうやって演奏してるんやろ。日本のバンドでバイオリンと言えば誰もがBIGMAMAしか浮かばないと思うんやけど、かなりシンセの主張が強めなのでBIGMAMAにはレルエの音楽性は真似できない。

現在のメンバー構成はボーカルギター、ベース、バイオリン兼シンセ、の3人。レルエの場合、正式メンバーにドラムがいないのは逆に強みであるように思える。かなりEDM色の強い曲もあれば上の "8bit summer" みたいなバイオリンがイントロをリードするシンプルな4つ打ち曲もあるので、これは確かにドラムは必要な時にサポートメンバーに叩いてもらう形がベストかと。

これが最新MV。この曲や先述の "さよならマジョリティ" "夜はモーション" も収録されたミニアルバム「UNITE」が9月にリリースされたばかり。しかもこれが初の全国流通盤という。完成されすぎやろ。ええもちろん買ってますよ。他の曲も良い。

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ライブ観てみたいなぁ。この世界観をまだ小さなハコでどのように膨らませてるのか気になる。実はミナホに来てたようです。1日目やから候補外やったけど。これからどんどん会場を大きくしていってほしい。広くて暗い会場で盛大に観客を踊らせてるところを見る日も遠くないと思います。

多彩なジャンルからいいとこ取りしてるし、色んな邦ロックファン層にアプローチかけられるバンドじゃないでしょうか。デモ曲も含めて意味分からんぐらいの数のMVがYouTubeに上がってるので、誰にでも試し聴きしてもらいたい。CD派の人もサブスク派の人もMusic FM()派の人も是非。

 

では(=゚ω゚)ノ

LAMP IN TERRENとWOMCADOLEの対バンがすごく対バンらしい対バンだった

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LAMP IN TERREN 「SEARCH+」ツアー

行ってきました!!

 

ポリープの摘出手術を終えて活動再開したテレンの対バンツアー、広島公演の共演者はWOMCADOLE。テレンとウォンカ、このブログでも何回も登場している2バンドのツーマン。発表された途端にチケット申し込んだ。

 

会場は広島4.14。初めて行くライブハウスやったけど目の前何回も通ったことあったわ。見つけた瞬間「これかよ」て言ってもうたわ。割と狭い箱ですね。PINBALLSのライブで行ったCave Beといい勝負?

開演前に会場限定シングル「Water Lily」だけ買って、荷物預けていざ本番!

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WOMCADOLE

4月にインストアで観て以来半年ぶりか。フルアルバム「今宵零時、その方角へ」をリリースしてから初めて観るから、そこからの曲がいっぱい聴けることを期待しての参戦。

「前座なんて言わせねぇからな!!」と叫んで一曲目から "人間なんです" 、からの "ドア" とかいうぶっ放しセトリ。その後も期待通りアルバム曲連発、ウォンカのワンマンかな?てぐらいの盛り上がり。MCで「あの、決して怖いバンドじゃございませんのでw」言うてたけどあの攻めセトリはこえぇよw

終盤戦、"アルク" からの "唄う" というエモエモの境地。個人的には同じアルバム「15cmの行方」の動詞シリーズ(?)から "ハシル" が一番好きなんやけどこの曲だけちょっとマイナーなんよねー。でも "唄う" のサビでみんなで文字通り唄うのはほんまに一体感あって感動する。

最後の曲は新曲 "ライター" !ラジオでは解禁されてるけどチェックできてなかったから初めて聴いた。最近のチンピラウォンカと初期の正統派ギターロックウォンカがいい感じに混ざり合った熱い曲でした。シングル買いたいな!MVも早く公開されんかなー。

正直トータルで見たらこの次のテレンよりも汗かいてました。楽しかった!

 

 

LAMP IN TERREN

リハからそのまま本編開始。

"New Clothes" でオープニングを切り、 "涙星群の夜" からの "ワンダーランド" でもう爆上がり。"ワンダーランド" は一時期アラームに設定してたぐらい好きな一曲。

MCではウォンカとの仲について。ウォンカメンバーも話してたけどマジで付き合い長いらしい。後ろで観てた樋口くんもビール片手に反応。

「初めて観るって人ともWOMCADOLE観に来ましたって人とも一つにならなきゃいけないわけですよ!」「お近づきの印にWOMCADOLEの曲を。」と行ってまさかの "黒い街" をカバー!選曲がコア!閃光ライオットでウォンカが入選した時の曲。幻の曲すぎてウォンカの原曲すら音源持ってねぇよ。めっちゃかっこよかった…完全にテレンの曲になってた。カバーアルバムとか出さんかな。

"黒い街" の次に演った曲が分からんのだよな。テレンで知らん曲と言ったら、その日に買った「Water Lily」のカップリング曲 "亡霊と影" ぐらいやと思うんやけど歌詞的に違うっぽいし…誰か分かる人いたら教えてください。

終盤、 "キャラバン" "ランデブー" で盛り上げてからの大さんがギターを置いたから次が何の曲か一瞬で分かったよね。ラストナンバー "地球儀" 。大さんがフロアに降りてきてみんな大熱狂。でも大さんどこまで後ろ行くねんと思いながら見てたら奥からウォンカ樋口くん連れてきてハグしだしたwww これぞ対バンだよ。今まで観た対バンの中で一番対バンらしかった。絡みが濃い。大盛り上がりのまま終わりました。

 

まぁアンコールあるよね。

演奏の前にウォンカのメンバーをステージに上げてコメントを。ほんまに仲良いんやなぁと。樋口くん喋ろうとした瞬間に「高いなマイク!負けとるやんけ身長!」ウォンカこれが好きなんよなw あんだけゴリゴリのパフォーマンスしといてオフモードめちゃくちゃ関西弁。印象良い。

アンコールは一曲だけ。新曲演ってくれた!!12/5にリリースされる新しいアルバムからの曲だそうです。「曲名はまだ言えないんだけど」てのがかっこよかったな逆に。楽しみ。演奏のめちゃくちゃシンプルな、メッセージ性の詰め込まれたテレンらしいエモバラードでした。アルバム期待高まる!

最高のステージでした。

 

終演後、新しいアルバムの前金予約を。これでメンバー全員との写メ会に参加できるっていうので!メンバーと、殊更 大さんと何を話すかは決まってました。何か?

これに決まってんだろ!!!

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俺「僕、前にツイッターで "涙星群の夜" の曲名間違えてた者です!」

大さん「あぁー!いやいやこちらこそ!ややこしい名前で申し訳ないね!」

認識されてました!!ありがとうございます!!何の話か分からん人は以前の記事を読め!!

もう間違えないよ。今回もちゃんと演ってくれたし。これでテレンのライブ4回目やけど、全部の回で演奏してくれてる。代表曲の一つになってる。もっと広まれ。なんでこんなに再生回数少ないんだよみんな聴け。


 

というわけで素晴らしい金曜日でした。このために一週間仕事頑張ってよかった。テレンもウォンカも、ずっと応援します。こんなバンドがもっと売れるべきやと思うんや。

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最高のツーマンでした!!!

 

LAMP IN TERREN SEARCH+ TOUR

10/19 広島4.14

セットリスト

 

WOMCADOLE

人間なんです
ドア
絶望を撃て

夜明け前に
頂戴
アオキハルヘ
アルク
唄う
ライター

 

LAMP IN TERREN

New Clothes
涙星群の夜
ワンダーランド
黒い街 (WOMCADOLEカバー)
亡霊と影 (?)
Sleep Heroism
pellucid
Water Lily
キャラバン
ランデヴー
地球儀
新曲

MINAMI WHEEL 2018 本編!

今年はネカフェで寝て起きても携帯ありました。もうリュックに全部詰め込んで背負って寝たからね。10時まで居られたのでせっかくやし漫画読んだりして結構満喫しました。

午前中はタワレコとかブックオフ行ってCD買ったりして、ご飯食べてから最初の会場へ。この時点でもう割と脚に疲労溜まってました()

 

 

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ミナホ2日目!深夜の部を経てここから本編!

 


Helsinki Lambda Club

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今回のミナホ本編はヘルシンキ始まり!去年に続いて2年連続。去年のミナホで買ったヘルシンキTシャツを着て参戦。会場の大阪soma、聞いたことないライブハウスやったから、小さいとこなんかな、去年のSUNHALLからキャパ縮んじゃったんかな、とか思ってたけど割と大きめやった。そしてそれでも満員に近い動員。さすが。
橋本さん髭伸ばしてたな。だんでぃー。ほんで演奏中半分以上白目のベース稲葉。

"Jokebox" の入り、やり直してたよな?間違えたのか気に食わなかったのか。始まったら何の問題もなかったけど。これと "PIZZASHAKE" は今年出た新曲やからやるとは思ってたけど聴けてよかった!これなんよな、新曲というものがあるから2年連続で同じバンド見ても飽きないんだよな。

去年も思ったけどすごく雰囲気の良いライブ。それなりに激しい曲もあるのに、どことなくお洒落な空間が出来上がってるように感じる。なかなか劇的なヒットはせんけど、ほんまに良いバンドやと思います。そしてヘルシンキを最初に見つけた弟を尊敬します。


Skin
ユアンと踊れ
King Of The White Chip
PIZZASHAKE
Jokebox
Lost in the Supermarket
素敵な負け犬
This is a pen.

 

 

みきなつみ

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ヘルシンキのあと暇つぶしがてら三角公園で荷物整理してたらフライヤーを渡してきたのがこの子でした。みきなつみちゃん。実は広島のタワレコでインストアやってるのをたまたま見かけてたんですよね。その時もインストアのフライヤーを突然渡してきて「待ってるんで!!」て言ってどっか行ったんですよね。これぐらいの押しの強さがアーティストには必要なのかなと。

押しに負けて行ってみました。ちょうど暇やったし、行ったことない会場やったし。普通によかった。広島のインストアで観たときは弾き語りやったけど今回はバンドステージで、盛り上がってました。BIGCAT行きたかったから2,3曲聴いて抜けたけど。

帰ってから聴いてみたら音源もよかった。

そして決定打やったのが、ツイッターも見てみたところ俺の推しメンましのみちゃんと仲良いことが発覚。

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印象爆上がり。ツーマンとかやらんかな。ちょっとこれからチェックしていこうかと思います。広島の時にサイン会参加しとけばよかったわ。

 


ナードマグネット

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初BIGCATおめでとう!!2008年から出てるらしい。大ベテラン。めっちゃ並んでて入れるか怪しくてドキドキした、みきなつみちゃん観に行ってる場合ちゃうかったかなと一瞬思ってしまったごめんなさい。結果入れたけど最後の方は入場規制かかったらしい。すげぇ。つかナードに限らず今年のBIGCATのメンツ強すぎるんだよ、BIGCATでも規制かかるような、何ならミナホ出てる場合じゃないバンドばっかり。

さて本番!安定のセトリで盛り上がった!けど序盤から "Mixtape" は面食らった。いつも通り最後にやると思ってたから驚きも込めてまた泣いてしまった。去年も泣いたのに未だ慣れません。ほんまに好きやねんこの曲。

「もうちょっとBIGMAMA待ちの人ばっかりかなと思ってたんですけど良かったです!」「今ここにいる人がみんな来てくれたらBanana Hall(10/28にあるツアーファイナルの大阪の会場)一瞬で埋まると思うんですけどねー?不思議ですねー?」こんだけ売れてもこういうこという須田さんほんま好きw

最新シングルの2曲も聴けて満足。からのラスト "ぼくたちの失敗" での大暴れ。いやー楽しかった!

 

アフタースクール
pluto
Mixtape
プロムクイーン
FREAKS & GEEKS
ウェンズデイ
C.S.L.
THE GREAT ESCAPE
ぼくたちの失敗

 

 

BIGMAMA

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ナードのあとBIGCATに残ってかなり前の方で観た。ワイバン以来、僅か2ヶ月振り。俺の中でほんまに遅れてきたマイブーム。推しメン。いや推しバンド。リハが長くて始まりが1,2分遅れてたけどこんなこと今回の出演者の中でBIGMAMAしか許されへんやろ() まぁ終わりが押してたわけではないけども。

FM802の企画ってことで "ヒーローインタビュー" と "神様も言う通りに" をちゃんと入れてくる辺り、ほんまにしっかりセトリが考えられてるなぁと思う。観るの3回目やけどマジで被り曲がほとんどないもん。セトリが毎回全然違う。ワンマンならともかくフェスとかイベントなんか大体みんなセトリ固定やん。ほんまにすごい。

公開されたばっかりの新曲 "Step-out Shepherd" も演ってくれた!MVはショートバージョンやから初めてフル聴けた。 "Sweet Dreams" "SPECIALS" もライブで聴けたのは初。マジでBIGMAMAのライブで物足りなかったことが無い。すごい。

10月末リリースのアルバムも絶対買う!年明けのワンマンもチケット確保した!楽しみ!!

 

ヒーローインタビュー
神様も言う通りに
Strawberry Feels
ファビュラ・フィビュラ
荒狂曲 "シンセカイ"
Step-out Shepherd
Sweet Dreams
SPECIALS

 

 

ましのみ

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大本命ましのみちゃん。お盆にインストア行ったけどライブハウスでのステージを観るのは初。
インストアの時はあんまりはしゃげんかったけど今回はガッツリノリました! "プチョヘンザしちゃダメ" でもプチョヘンザしました!からの「いきなり思いっきり季節外れな曲やりまーす」ワロタw "どうせ夏ならバテてみない?" まぁそりゃやるよね、一応最新シングルやもんね。

MCの落ち着きない感じがほんまに好き。身振り手振り激しくて早口でとにかくうるさいw "ナンセンスに逆戻り" の前に入った一人二役の謎の寸劇も面白かったw あの頭おかしいキャラは素なんやろうか、作ってるんやろうか。

新曲やってくれて嬉しかった〜!キラキラしてて可愛いけどサビにどこか懐かしさを感じる爽やかな曲。マジでどこかで聴いたことあるぐらい懐かしさを感じると思ったらあれや、サビのメロディがSMAPの "Part Time Kiss" と全く同じで、分かったとき一人で笑ってしまった。でもこの曲を知ってるの絶対あの場に俺だけやからな。25年ぐらい前の曲やしな。別にパクリとか言いたいわけじゃないです。本人も知らんやろ。そう考えたら似てるメロディなんかいくらでも存在して然るべきなわけで。

いやましのみの話しろや。

最後はピアノオンリーの弾き語りで "それ以外" 。名曲でした。この曲も収録されたインディーズ時代のアルバム、ライブ会場では買えると思ってたんやけど、というかそれ目当てで今回来たとこがあったんやけど、もうなかった… タワレコ渋谷店限定販売で、それももう残ってるかどうか…といった感じらしい。関東勢の方、よろしければお願いしていいですか← マジで。金は出す。

代わりに缶バッジ買いました。CDは買えなかったけど、物販でサインもらえるというのでそのためだけに買いました。

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いやぁもうほんまに可愛いわ…マジで可愛いわ…インストアのサイン会で喋った時ぐらいから思ってたんやけどもはや恋愛感情抱いてるわ付き合ってくれ

 

プチョヘンザしちゃダメ
どうせ夏ならバテてみない?
ストイックにデトックス
ナンセンスに逆戻り
フリーズドライプリーズ (新曲)
それ以外

 


THIS IS JAPAN

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以前このブログで紹介したバンド。ついに観る機会が訪れました。
トリということもあってパンパンの入場規制。ナードマグネットやLucie, tooのメンバーが普通にいました。

始まったと思ったら、ボーカルだけ出てこない。しかしそのまま他の3人が演奏開始。何や?と思ってたらイントロが終わる頃にボーカルが歩いて出てきてそのままピンマイクで歌い始めた。そういう演出かよ!何だよそのカッコよすぎる登場!知らん曲やったけどどうやら新曲やったらしい。ギターのカッティングがめっちゃカッコよかった。

前の記事でも紹介した俺のお気に入り曲 "D.I.Y." も演奏。人気曲やったみたいで嬉しい!客席も大暴れ。 "Galaxy" も激アツやったな。

ラストナンバー "カンタンなビートにしなきゃ踊れないのか" でモッシュもダイブも大爆発。俺は後ろの方で観てたけど。当時は気づかんかったけどあのダイバー、ナードの須田さんやったらしいwww

トリにふさわしいロックバンドやった!セトリ知りたすぎてツイッターで検索して分かりそうな人に聞いてまで調べてしまったよ。

apple me (新曲)
Z.Z.Z.
MONKEY MUSIC
D.I.Y
RRRIOT (新曲)
Galaxy
RIDE
簡単なビートにしなきゃ踊れないのか

 

ディスジャパが終わってそのまま直帰してきました。この日もこの後色々深夜企画あったんやけどさすがに死ぬ。つか、深夜企画って本編行った後に続けて行くもんやんな本来。1日目の本編行ったあと深夜の部まで楽しんで始発で帰るのが普通やんな。しれっと2年連続でやってるけど1日目の深夜の部から行ってネカフェで寝て起きて2日目って無駄にしんどい気がする。まぁでも観たいアーティストを観ようと思ったらしゃーないんですわ。

とりあえず今年も楽しかった!いや今年は楽しかった!← 家に帰るまでがミナホ。この日の夜は爆睡しました。携帯握りしめて爆睡しました。

来年も行きたいな!

 

 

そういえば、連休明けにこのブログの閲覧数がめちゃくちゃ多かったんですけど、ミナホ行ってきた直後やから更新してるやろと皆さん思ってくれてたんかな?すみません。更新したらツイッターに上がるから、何も言ってなかったら更新してないと思ってくれていいです。

まぁでも一週間も空くと思ってなかった。忙しかったんだよ、色々。ミナホ行ってる場合じゃなかったぐらい大変やったんだよ。

 

さて次のライブは今週金曜のテレンとウォンカの対バン!これを楽しみに今週乗り切る!

 

では(=゚ω゚)ノ

MINAMI WHEEL 2018 深夜の部!

一週間前ですが。

去年に引き続き、今年も行ってきました!FM802主催、MINAMI WHEEL!ミナホ!

去年と全く同じで、2日目の1dayチケットだけ買って、1日目の夜に向かってパスと交換し、深夜企画に行ってオールしたあと2日目を楽しむと言う流れ。去年は深夜企画のあとネカフェで寝てたら携帯盗まれるという最低な思い出が出来たんですけど、今回は無事に最後まで楽しむことができました。

つかよく懲りずに今年も行ったな俺。去年と違ってよく広島から関西にわざわざ来てまで行ったな俺。フィリピン土産を実家に持って帰るためって言う口実がなければ行ってたか分からんが。これから、帰省にかこつけて遠征すること増えるんですかね。いや来年からは関西に戻れると信じてるのでそうはならないですかね。

 

今回も多くのアーティストさんを観ることができました!書き殴ってたらえらい長くなったので深夜企画の部と本編の部と2つに分けました。

こちらは深夜企画の方です。

今回も去年と同じで見放題企画のイベント「見な放題」と、Emu sickS主催の企画「16ビートで寝かせナイヴ」に行って、それぞれ目ぼしいバンドを観てきました。どちらもミナホパスを持ってればドリンク代だけで入れるおいしいイベント。

 

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初めに見な放題の方から!

 

 

空きっ腹に酒f:id:tana-boon:20181013110915j:plain

ライブ開始1時間半前に最終発表された追加アクト。まぁ行くよね。

サーキットフェスやら関西の行こうと思えば行けたイベントやら何やらで割と観る機会はあったにもかかわらず何だかんだで観たことなかった空きっ腹。CDは最新作「粋る」しか持ってない(買ったの弟やし)ので、あとはMV曲ぐらいしか知らんかったからなかなかライブに足を運べんかった。

今回初めて観て、やっぱり知ってる曲は少なかったんやけどめちゃくちゃかっこよかった…!!帰ってから調べたら割と定番曲が並んでたようで。またしっかり聴いてみよ。

今回はやらんかったんやけど好きな曲をひとつ。めちゃくちゃカッコいいよ。

音楽と才能
オサレ
グル
宇宙で独り
夜のベイビー
正常な脳

 

 

ネクライトーキー

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めちゃくちゃ楽しかったです。YouTubeで "オシャレ大作戦" を聴いて気になり始めて、早速CDも買って、観られる機会を待ってました。本編は1日目の出演やったから、こっちに出てくれて嬉しい!

2曲分からんかった。まぁ5曲ぐらいしか知らんからな。ツイッターで検索したら分かったけど。

"許せ!服部" のライブアレンジがほんまに楽しすぎる。もはや別の曲。オーディエンスを飛び跳ねさせることに振り切りすぎでっせ。

何よりボーカルもっさの声が可愛い。ハム太郎。実際近くで見たら顔は別に全然可愛くないのが逆にいい。キーボードの人が一番美人さんじゃないかな。何気に正式メンバーじゃないんよな。キーボードの音がいい味出してるバンドやから、是非とも正式加入してほしいところ。男2女3ていう面白い構成にもなるし。ベースはエロい。

あと朝日さんはマジで不審者。

全国流通盤リリースとツアーも発表されて、これからどんどん売れていくバンドやと思います。今のうちに観ておけてよかった。

 

きらいな人
タイフー!
ロック屋さんのぐだぐだ毎日
涙を拭いて
許せ!服部
オシャレ大作戦

 

 

Split end

まぁ正直に言うと時間あったから何となく観ただけです。でも、奈良のバンドってのは聞いたことあったので。

この曲はやたらYouTubeのおすすめに出てきてたのを覚えてる。聴いてなかったけど。でも最後に演ってたのがこの曲やとは分かった。"ロストシー" ていう曲名だけは認識してたから、サビの歌詞に「海が枯れる前に」って入ってて多分これがあの曲なんやろうなーと思ってました。

よくあるガールズバンドかなと勝手に思ってたけど、割とエモい音出すのね。メンバーも可愛いっいうよりはカッコいい寄りのルックス。盛り上がってました。一部しか見てないのでセトリは分かりません。

 

 

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Split endが終わってからは南堀江knaveへ。去年も思ったけどこの会場だけえらい西に離れたとこにあるんだよな。割と歩く。

 

 

レベル27

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今回の寝かせナイヴ、もちろんEmu観たさに来たんやけど密かにこのバンドも気になってました。レベル27。16ビートアザラシコンピに収録されてた "コンビニエンスシンドローム" が割と印象的やったので(ちなみに褒めてはない)機会があれば観てみたいなと思ってた。

何やろう、最初は正直悪い意味で特に言うことなかった。むしろこれぐらいの規模のバンドにありがちなうっすいノリと客が飛ばすヤジの身内感が寒かったし、絶対3人もギター要らんやろとか思ってたし。

でも曲が普通に良くて割と聴き入ってしまってたね。

最後に演ったこの曲が特に気に入った。やっぱりギターは3人もいる気せんけど。

MCでの「物販で1080円のCDがあるんですけど前のライブでお釣り用の10円玉を持ってくるの忘れたから1080円ちょうどでしか買ってもらえないという状況になった」って話がめっちゃおもろかったw

終演後、深夜テンションもあって、物販でちゃっかりCD買ってしまいました。お釣り返ってきました。www つかボーカルの人、喋り方がマジで芸人。声も見た目も。雰囲気が三四郎小宮。歌ったらあんなに声きれいやのに。

面白いバンドに出会えました。

 

ポンデリングを手離すな!
終末スペランツァ
さよならヨーロッパ
誰かの綺麗事
27才

 

 

Emu sickS

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去年の寝かせナイヴにARKS目当てで来て、その時に知ってからどハマりしたEmu sickS。修論発表後最初のライブやっつって、3月のリリースツアーにも行ったEmu sickS。聴き始めてわずか1年、先日活動休止が発表された。広島になんかもうライブしに来ることないやろうから、最後に観とかなあかんと思って今回来ました。帰省にかこつけて遠征してでもミナホに来たいと思った一番の理由は、本編以上にスピンオフのこっちでした。

やっぱりかっこよかったよ。主催者やからってのもあるけどクソ盛り上がってた。一曲目定番の "ボトルシップ" をサウンドチェックの時点でやってたけど、本編が "Screw Driver" 始まりとは。そして新曲の "風待ち" はやっぱり名曲やわ。

アンコール最後の "サーチライト" が終わったあと、店内BGMでナードマグネットの "Mixtape" が流れて、みんな余韻に浸って大合唱。メンバーももっかい出てきて一緒に歌ってめっちゃエモい空間になった。やっぱりいい曲。ちなみに翌日ミナホ本編のナードで本物聴いて泣きます。

"サーチライト" は聴いたことない曲やったから最初曲名分からんかった。だから終演後に物販に駆け寄ってボーカルのなかじんさんに「アンコールの最後の曲、何ていう曲ですか?」て聞いた。「 "Mixtape" じゃないですよね?」て言われたのめっちゃおもろかった。

ちゃんとその曲が入ってるCDを購入。メンバー全員のとこ回ってサインもらった!16ビートはやおさんに "風待ち" の音源化を待ち望んでること伝えたから悔いはない。

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全体通して、活動休止に一切触れんかったな。発表してから初のライブやったのにな。ちゃっかり撤回してくれたりせんやろか… まぁ最後まで応援しますよ。

 

Screw Driver
トランジスタ
メタモルフォーゼ
ファイアーバード
風待ち

(en.)
Black Out
サーチライト

 

今年の深夜の部はこれで終わり~ これで帰ってもいいぐらい楽しんだ!宿を探しながら、翌日に行こうと思ってたライブハウスの下見に行ったり。夜のアメ村めっちゃ治安悪いですね。フィリピンより悪いですね。

んで結局ネカフェに入って寝ました。

 

本編に続く(=゚ω゚)ノ